<練習試合:日本ハム2-7阪神>◇10日◇名護

 開幕センターはオレで決まり-。阪神大和内野手(25)は3安打3打点、1盗塁&超美技と走攻守に大暴れだ。これから幕が開けるポジション争いに早くも決着をつけるような存在感だった。

 2番中堅で先発した背番号0が光った。3回の第2打席、左腕斉藤から左前打。次打者・伊藤隼への3球目、けん制をもらった直後にスチール成功。この回の2得点へとつなげた。さらに4回には左中間へ弾丸ライナーの二塁打。昨季は左足を上げない「ノーステップ打法」を試すなど試行錯誤したが、今季は自分の形ができつつある。それを証明するように9回には左腕・乾から3本目となる左前打を放った。

 「きょうはいいタイミングで振れていました。右投手も打てればいいです」

 大和と言えば「左キラー」のイメージが強いが、持ち味を存分に発揮した。ただ、完全なレギュラー定着を狙う今シーズンは左右に関係なく結果を残さなければならない。試合後の大和は先を見据えた。

 そして、極め付けは7回のビッグプレーだ。日本ハム谷口の痛烈なライナーに対して、大和はインパクトの瞬間に猛然と前進した。判断にほとんど時間的余裕がない打球を、もう少しで地面に落ちるというスレスレのところでダイビングキャッチ。これには敵、味方を問わず、スタンドから大きな拍手が送られた。

 「今年は外野手を最初からやっているわけですし(昨年)1年間やったという経験もありますから」

 ヤクルト志田スコアラーは「ゴールデングラブ賞をとれる守備範囲、スローイング。去年よりうまくなっている」と最大級の賛辞だ。9回には三塁への邪飛で二塁へタッチアップ。すべてに隙がなかった。ライバルには期待の伊藤隼もいるが、大和がこのまま突っ走れば、猛虎のセンターは無風だろう。【鈴木忠平】