早大ソフトボール部出身の2年目、日本ハム大嶋匠捕手が13日、首脳陣の前で自慢のパワーを見せつけた。フリー打撃で42スイング中5本の柵越え。同じ組だったドラフト1位大谷の3本を上回った。「名護は気持ちいいですね。いい“風”でした」とホームから中堅方向の追い風も味方し、存在感を示した。

 進化した打撃でアピールした。オフは明確な課題を持って自主トレに励んだ。「バットのヘッドを遅らせて打ちたい」。打球の飛距離をアップさせる狙いがあった。千葉・鎌ケ谷の室内練習場では、必ず打撃マシンのスローボールでスイングを繰り返した。意識したのはタメを作り、左手を返すタイミングをギリギリまで我慢すること。この日は右翼後方にある防球ネット中段に突き刺さるなど、成果を発揮した。

 注目の大谷と交互に打席に入っていたこともあり「誰も見ていなかったので、気楽に打てました」と苦笑い。今日14日の23歳の誕生日を前に、進歩した姿を披露した。【木下大輔】