<ソフトバンク3-2日本ハム>◇23日◇ヤフオクドーム

 日本ハムに、カード初戦の壁がまたも重くのしかかった。ソフトバンクに逆転負けし、3日のロッテ戦から7カード連続初戦黒星となった。4番中田翔内野手(24)が初回に先制適時打を放ち、11年目の尾崎匡哉捕手(28)が初打点を挙げ続いたが、2回以降は相手投手陣に抑え込まれた。借金は今季最多の5となり、単独最下位に転落した。

 ふがいなさと、少しの怒りをにじませていた。中田が収穫に乏しい1敗を、豪快に悔いた。意気消沈して向かう帰路。前日22日に24歳になったばかりの若き主砲は、チームを背負う自覚十分に嘆いた。「しょうがないよね。2点しか取れていない僕たちに責任がある」。今季最多の借金5に逆戻りした後味の悪さを、一身に受け止めた。

 風穴をあけたはずだった。1回。WBCでチームメートだった大隣の立ち上がりを攻めた。1死一、三塁からチェンジアップをとらえ、左中間を破った。先制適時打。この回、苦労人・尾崎のプロ11年目での初打点もあり、一挙2点で主導権を奪ったはずだった。その裏に多田野が4四球の大乱調で、ラヘアに逆転3ランを献上してムードが逆転した。

 現状の低調さが象徴するように、その後は3回に中田、7回には中島の送りバント失敗の2併殺などミスもありチャンスを手放した。2番手の矢貫以降の中継ぎ陣が奮闘して流れをつくったが、打線が空回り。「悪いのは監督です」。栗山監督が選手をかばわなければいけないほど、見せ場なく終わった。

 昨季までの強みだった強力投手陣、緻密(ちみつ)な攻撃が崩れ、勝ちパターンを見いだせずにいる。チームでただ1人の2安打と気を吐いた中田は「投手が3安打に抑えているのに…」と、むなしさを隠さない。栗山監督も「きちんとやるべきことをやらないといけない」と恒例のように戒めた。序盤戦とはいえ光明が見えず迷走中。昨季のパ覇者に、危機感は募る。【高山通史】