<中日15-3阪神>◇23日◇ナゴヤドーム

 中日のエース吉見一起投手(28)が今季初勝利を手にした。大量援護もあり、4試合目の登板でお待たせの1勝。7回9安打3失点。阪神能見とのエース対決を制した。

 「やっとスタートしたという感じです。どんな形であれ白星がつくことは大きいですから」

 同学年で高校時代から大阪でしのぎを削ってきた阪神西岡を4打数無安打に封じた。「全球全力で投げました」。力を認めるライバルの存在も力に替えた。登板過多の中継ぎ陣の負担を減らすため「最後までいくつもりだった」というから、手放しでは喜べない。それでも勝つべき男に勝ちがついたのは大きい。3連敗して迎えた苦境の9連戦を白星スタート。次戦は30日、ナゴヤドームの巨人戦になる見込みだ。前回対戦した5日には3発を食らい6回7失点KOされた。「相手がジャイアンツでもえない訳がない」。当然、やり返す。