<中日0-3阪神>◇24日◇ナゴヤドーム

 阪神新井貴浩内野手(36)は11球も続いた直球系ボールに打ち勝った。1点リードの4回無死一塁、カブレラの内角143キロ直球にバットを折られた。だが、下半身のパワーも伝えてボールを押し返した。詰まりながらも左翼前にポトリと落ち、無死一、三塁に好機を拡大。藤井彰の中犠飛をお膳立てした。

 新井

 インコースの球が多いイメージだったからね。いいスイングはできた。

 前回4日に代打で対戦し三ゴロに倒れた。「ボールが動く」と印象を振り返っていた。対策は「特にしていない」と言うが、内角直球に打ち負けないイメージは出来あがっていた。2点リードの6回は先頭で高めの直球系を左前打。1番西岡の中前適時打で3点目のホームを踏んだ。

 1打席目こそ見逃し三振に倒れたが、続く2打席は得点に絡む2安打を放った。カブレラと対戦した3打席全11球はすべて動く直球かツーシーム。挑まれた真っ向勝負に勝利し、3戦3勝の剛腕に土をつけた。

 全体練習の前に1人マシンを打ち込み、休日も返上して汗を流す。開幕から欠かさないルーティンが、右肩痛や背中の張りで出遅れた肉体強化を推し進めている。「疲れたりとかは全然ないよ。とにかく量を打っておきたい。キャンプで打てていないから、シーズンの先も見据えてね」。この3試合は10打数6安打。1年トータルでチームを助けられる体をつくっておきたい。熱い思いは徐々に、数字に表れてきた。【佐井陽介】