右ふくらはぎ痛で2軍調整を続けていた楽天斎藤隆投手(43)が、明日28日のイースタン・リーグ西武戦(Kスタ宮城)で、日本球界復帰後初の実戦に登板することが26日、分かった。患部も回復しており、本拠地で中継ぎとして1イニング登板し、状態をチェックする。

 リーグ4位と波に乗れていないチームにとって追い風になる。開幕前の3月中旬、星野監督は「隆(斎藤)がいれば、楽なんだけどな」とこぼしていた。小山伸、ラズナー、青山ら7回以降に登板する救援陣は盤石だが、その前を任せられるセットアッパーがいない。19日から21日のロッテ3連戦では、3試合連続で中盤以降に逆転され3連敗。2番手以降の救援陣の防御率は4・85とリーグ最下位で継投に頭を悩ましている。

 8年ぶりに日本球界に復帰した斎藤は、日米通算132セーブを挙げるなど実績は十分で、星野監督からの信頼も厚い。キャンプ中は独自に調整を任せられ、3月中旬にも実戦登板の予定があったが、右ふくらはぎの状態が悪化。再調整を強いられたが、4月から打撃投手に数回登板するなど徐々に状態を上げてきた。

 仙台出身で地元の星でもあり、森山投手コーチも「救世主になってくれたらね」と願った。2軍で数試合登板する見込みだが、早期の1軍合流が期待される。

 ◆楽天の中継ぎ事情

 昨季結果を残した加藤大、ハウザーらの不調が誤算だった。加藤大は今季3試合に登板し、防御率7・50と結果を残せず、4月9日に2軍降格。昨年58試合に登板した助っ人左腕ハウザーは7試合で防御率9・00と大不振。同14日に再調整になった。昨季戦力外とされた西武から加入した星野も防御率22・50、巨人から移籍した金刃も13・50と、新戦力も結果を残せていない。