ソフトバンクが低調打線に左右のカンフル剤を投入だ。今日27日からのロッテ3連戦(QVCマリン)に備え、DeNAから移籍の吉村裕基外野手(28)と3年目のドラフト1位山下斐紹捕手(20)を緊急招集した。ともに2軍で好調で、吉村は不振のペーニャに代わるDHでの先発もありそうだ。
指揮官の言葉を勝手ながら意訳すると「いつ使うの?
今でしょ!」のフレーズになる、はずだ。26日、遠征前の福岡空港で秋山監督は、やけにうれしそうだった。「2軍で調子がいいのを、ね。チャンスがないと上げないよ。使うから上げるんだ」。空港ロビーには午前の全体練習にはいなかった吉村と山下の姿があった。
高谷と中西の出場選手登録を抹消し、こちらも広島遠征に出かける直前だった2軍から急きょ呼び寄せた。特に吉村は、昨秋のトレード移籍直後から指揮官がマンツーマンで手ほどきした期待株。ウエスタン・リーグでは打率2割6分9厘、1本塁打ながら、直近6試合で20打数10安打3打点、打率5割と、今が旬だ。
通算111発を誇る右のスラッガーはここまでの調整を振り返る。「いい感じできている。大道(打撃)コーチに教えてもらい、間というか自分のタイミングで捉えるようになってきている」。開幕を2軍で迎え、ちょっぴり遅れた“デビュー戦”。この日は「まだ1軍か分かりませんが、準備はできています」と、実直な人柄がにじむ控えめな言葉で決意を示した。
昨年21発のペーニャがいまだ0発と不振を脱出できない。打順を7番まで下げたが、ここで攻撃が途切れることも多い。チーム打率はリーグ最低の2割4分9厘。ここぞの場面で1本が出ず、苦しむ。オーダーは捕手を除くと11試合連続で固定。しかし、この日秋山監督は打順改造について「あるかもよ」と、吉村の代役DHを含めて大胆なテコ入れをほのめかした。
捕手の勉強の意味合いが高い山下も、試合終盤での一撃は魅力。まだ6球団が5・5ゲーム差の中にいる。旬な大砲2門が快音をかんかん響かせ、チームの軌道を立て直しにかかる。【押谷謙爾】



