<広島3-2中日>◇26日◇マツダスタジアム
屈辱、いや赤っ恥だ。守道竜が昨年戦力外にした久本にやられ、9日ぶりに最下位に転落した。移籍初勝利という痛烈な恩返しを食らった中日高木守道監督(71)は、肩を落として嘆くしかなかった。「点が取れんだけのこと。助けたというより打てとりゃせん」。敗戦会見に応じた三塁ベンチ裏のバス乗り場では、広島の竜党から容赦ないヤジも飛んだ。「守道、頼むから辞めてくれ!」。だが指揮官は罵声(ばせい)を無視。「打てん。打てんのですよ」と言葉少なに繰り返すだけだった。
7個の四球でチャンスはもらった。初回2死一、二塁。2回無死満塁。3回は2死一塁。4回2死一、三塁。だがその後が続かなかった。チャンスをつぶしている間に先発大野が4回に2点献上。打線は5回に押し出し四球でやっと1点を返したが、2死満塁で代打柳田が凡退。5回で137球とフラフラの久本をとらえることはできなかった。
監督は2回1死満塁でボール球を振った大島の三振が「大きいでしょう」と語気を強めた。久本の「調子はよくない」と見ていた彦野打撃コーチも序盤の逸機を悔やんだ。「コントロールが定まらない中、チャンスをもらったのに1本が出なかった」。名古屋での前回対戦も5回まで0封されるなど白星を献上しかけていた。だがついにその時が訪れた。
「大野はよかった。でもそうなっていく。点取ってりゃどうってことないのに」。監督は毎週金曜先発の大野の5戦4敗は、打線とのかみ合わせの悪さもあると嘆いた。これで今季の金&土曜日は開幕から9戦全敗。そして谷繁が欠場、スタメンを外れた試合も3戦全敗と第2捕手の課題も顕著になってきた。借金は再び最多タイの5。このままテールに沈んでしまうのか。今日は鬼門の土曜日が立ちはだかる。【松井清員】



