<ロッテ8-4西武>◇8日◇QVCマリン

 ロッテが西武との首位攻防戦に先勝し、ゲーム差0・5に迫った。先発の西野勇士投手(22)が7回5安打3失点で今季4勝目。斉藤明雄投手コーチ(58)が高熱で試合開始前に球場を後にするハプニングにも動じなかった。打線は今季最多の17安打と爆発し、5年ぶりの7連勝。今日9日に連勝すれば首位に浮上する。

 ハプニングにも負けず、ロッテ西野が今季4勝目とチーム7連勝をつかんだ。3回まで西武打線を9人に抑えるパーフェクトな立ち上がり。6回まで1安打無失点とし、6点リードの7回に4安打されて3点を返されたが、伊東監督に「十分でしょう。今日は彼が攻撃にリズムをつくってくれた」と及第点をもらった。

 平常心を保った。試合開始直前に斉藤投手コーチが発熱。38度3分の高熱で「顔色がずいぶん悪かった」(伊東監督)ため、プレーボールを待たず自宅に帰っていた。いつもピンチになるとマウンドで助言をくれる人が不在。代わって川崎ブルペンコーチがベンチに入ったが「オレがびっくりしたよ。何せ初めてなので、力不足」と不測の事態にばたついた。

 だが当の西野は「緊張しましたけど、大丈夫でした」と落ち着いていた。余波で試合中はブルペンにコーチが不在。いつもと違う状況にも「今日は真っすぐで空振りも取れていたし、押せると思った」と、イニング間も自分の考えできっちり調整した。

 これで西野はエース成瀬に並ぶチーム最多の4勝目。ホームゲームでは初勝利を挙げた。規定投球回数に達し、防御率も2・15と安定。育成上がりながら結果だけ見れば“右のエース”と言える成績だ。「自分でもびっくりです」と快進撃に目をまるくした。無駄なボール球のない小気味よい投球テンポは、今季最多17安打の援護を呼び込んだ。

 チーム7連勝は、08年7月以来5年ぶり。5月は1日の西野から始まり、いまだ負けなしと絶好調をキープしている。開幕当時は深刻な先発不足に陥っていたが、7連戦はすべて先発投手に白星がつくうれしい誤算。西武に0・5差と迫った。「まだ西武はうちより上にいる。今日の勝ちを明日に生かしたいね」と伊東監督。今日9日も勝てば首位に立つ。【鎌田良美】