<巨人2-3阪神>◇8日◇東京ドーム

 そりゃあ思わず頬も緩むわ。4時間18分の激闘を制した阪神和田豊監督(50)は上機嫌だった。出場選手登録を抹消した福留の代役伊藤隼が先制2ランを放てば、代わって昇格した田上が決勝のホームイン。歴史的な1勝を生んだのは、試合前も声を掛けていた代打桧山だった。07年9月以来6年ぶりとなる東京ドームでの同一カード3連勝。巨人に2・5ゲーム差まで迫り、貯金は3年ぶり、和田阪神初の「6」まで積み上げた。

 和田監督

 ほんっ当にこの3連戦は選手が気持ちを入れて戦ってくれた。(桧山は)苦しみ抜いた上での1本。あそこで決めるのは役者というか、さすが。隼太はもっとできる選手。守備もしっかり守って下さい。

 笑顔で敬語が飛び出すほどホッとした。先発榎田のあとは、8回からは1イニングずつ救援陣を投入。12回には桧山に代走坂を送り、ベンチの野手を全員使った。総力戦でつかんだ白星。引き分けでは全然重みは違った。

 「次も同じような気持ちでね」。今日9日からは松山でヤクルト3連戦。昨年7月、松山での広島戦で痛い星を落とし、下位に低迷した因縁は忘れていない。1年前の巨人戦勝利数を早くもクリアした指揮官。気の緩みは、サラサラない。【近間康隆】