巨人開幕投手の宮国椋丞投手(21)が、2軍で鍛え直すことになった。9日、川崎市のジャイアンツ球場で行われた1軍の先発投手陣の練習に不参加。川口投手総合コーチは「ちょっとリフレッシュさせる。頭の中も含めてね。もう1度、下でしっかり練習して、顔を真っ黒にして帰ってくればいい」と説明し、出場登録を抹消した。交流戦期間中は1軍での登板を見送る見込み。代わって中継ぎの青木を1軍に昇格させることを決めた。

 宮国は今季、ここまで6試合に先発し2勝2敗。前回登板の6日阪神戦は、勝敗は付かなかったが、8安打2失点で4回途中にKOされた。防御率4・72と振るわず「成長していくためには、この試練を乗り越えなければいけない。次は、いつ登板機会があるか分かりませんが、しっかりと受け止めて今後につなげていきたい」と、本人も現状を理解していた。

 開幕投手の大役を任されたとはいえ、プロ入り3年目の若武者。将来の巨人を背負って立つためには、まだまだ修業が必要だ。チームとしても最大4連戦の交流戦では先発ローテは5枚で十分に乗り切れる。首位を走るチームにおいて、宮国を酷使するよりも、2軍で下半身を中心に、じっくり鍛え直し、後半戦に備えることが適策だった。

 この日、休養日の宮国は髪を短く刈り込み「一からやり直しです」と、決意を新たにした。このまま終わるつもりは毛頭ない。約1カ月の修業を経て、再び1軍マウンドに戻る。【為田聡史】