交流戦まで突っ走れ!
阪神は9日、今日10日からのヤクルト3連戦へ向けて、東京から松山へ移動した。巨人に敵地では6年ぶりとなる同一カード3連勝し、貯金は6。チーム打率、防御率ともにリーグトップに立つ最高の状態に和田豊監督(50)も手応え十分だ。決戦の地は昨年7月、広島に連敗して失速した因縁の地でもある。交流戦前最後のカードで、悪夢を振り払う時がやってきた。
伊予上空の風は強かった。猛虎軍団を乗せた飛行機はグラグラ揺れていた。東京羽田を飛び立ち、降り立ったのは四国松山。機体とは反対に今の阪神はガッチリ、安定感は抜群だ。前夜は神様桧山の決勝打で宿敵巨人に痛快3連勝。就任2年目の和田監督は初めて、貯金を6も預ける富豪生活となった。交流戦前最後のカード。指揮官の目は、その先にまで向いている。
和田監督
勢いつけて交流戦に入りたいね。かみ合ってきたから、だんだん。(勝率)5割前後の頃は勝っても苦しい勝ち方だったけど、打線がね、何回も言うけど反発力が出てきたんでね。
開幕直後に嘆いた貧打ぶりは、むか~しの話だ。2割5分9厘まで上昇したチーム打率は、DeNAと並んでリーグトップ。防御率2・79もセ界の首位に立つ。「昨年は(交流戦)5連敗スタートだから。いきなり糸井にドカンといかれて度肝を抜かれたからね」。ヤクルト戦後の14日からは交流戦(オリックス戦)が始まる。ペナントを左右するパ6球団との攻防へ、この流れをキープしたい。
雪辱すべき地に来た。坊っちゃんスタジアムでは、昨年7月に広島と対戦。9回の“2ラン振り逃げ”で逆転負けするなど、2連敗して5位へ転落した。結局6連敗した和田阪神は、2度と浮上することなくシーズン終了。それまで通算6勝2敗だった「松山」の文字もまだ、ほろ苦く響く。
和田監督
この1カ月ちょっとで4回目だからね。同じ投手だから、やられたりやっつけられたり。データをどう活用するか。打撃コーチやバッテリーの分析力が鍵の3連戦になる。
開幕カードだったヤクルトとは早くも4度目の3連戦になる。しかも、いずれも週末の試合。石川と八木の両左腕、ライアン小川とは1週間前も顔を合わせたばかりだ。松山へのリベンジで巨人のしっぽをつかみ、パ・リーグとの戦いへ。指揮官のシナリオはできあがっていた。【近間康隆】




