副鼻腔(びくう)炎で離脱した日本ハムのブライアン・ウルフ投手(32)の余波で、交流戦から先発陣を大幅再編する可能性があることが10日、分かった。めまいや吐き気の症状を訴えていたことで、精密検査の末に判明。約1週間の経過観察が必要と診断されていたが、球団側は慎重に復帰時期を探る方針で、5月中の復帰も微妙な見通しを立てている。若手の抜てきなど、対応策の検討をスタートした。

 交流戦を前に先発の台所事情が風雲急を告げてきた。1カード2連戦で連勝、連敗をしやすいヤマ場へ向け「ポスト・ウルフ」のリストアップが水面下で始まった。球団関係者は「(回復に)1週間とされているけれどその3倍くらいかかる可能性も考えている」と現実的な視点を明かした。中継ぎへ配置転換されている4年目中村、2軍調整中のルーキー鍵谷、この日復帰2戦目の2軍戦で先発し、5回100球を投げたケッペルらで急場をしのぐ方向で調整していく。