<オリックス5-3日本ハム>◇11日◇京セラドーム大阪
黒星にまた見舞われても、信念は最後まで貫いた。日本ハム栗山英樹監督(52)は、今季最長を更新した6連敗をどこまでも潔く回想した。打線を大幅に組み替え、試合前にブルペン投球していた大谷を9回に代打で投入した。手は尽くしたが、兵は躍らなかった。負ければ単独最下位転落のオリックスとの“逆天王山”で敗れ、パ・リーグの底へ沈んだ。最高責任者は自らへ、敗戦の弁の矛先を向けた。「やられればすべての策は無策なので、しょうがない」。
指揮官が痛恨の1敗を一身に背負うのは、酷だった。初回にいきなり3点のビハインド。直後の2回に稲葉、アブレイユの連続適時二塁打で1点差へ詰め寄り、流れを引き戻した。こうちゃく状態の1点を追う5回に連打で無死二、三塁の一打逆転のチャンスで中軸に回った。最低でも同点をにらんだ局面で小谷野、中田、稲葉が凡退で無得点。中田が「あそこが一番、悔しかった」と嘆いた分岐点で、オリックスのエース金子に屈した。
投打が空回りする悪循環は、解消の兆しなく、この日も終戦した。8回に中田が「明日につなげたかった」と、意地を見せた右越えソロが中盤以降の見せ場。24歳主砲は開幕からの本塁打を放った試合で“不敗神話”を続けてきたが、6連勝でストップした。栗山監督は「とにかく連敗を早く止めないと試合にならない」と、悲壮感をにじませた。2年目捕手の近藤、右翼にホフパワーを先発起用した刺激策も、結果的には実らず。シーズン序盤の勝負どころの交流戦を前に、昨季のパ覇者が、早くも張り詰めてきた。【高山通史】



