<ヤクルト7-11阪神>◇11日◇松山
和田阪神が初の5連勝や!
藤浪が出場選手登録を抹消されるアクシデント発生も、猛虎打線がショックを吹き飛ばした。新井兄弟合わせて5打点。西岡5安打、鳥谷5打点と主軸がそろって活躍。ゴー、ゴー、タイガース!
貯金を8に伸ばし、巨人を1・5ゲーム差で追走。今日も勝って、気分よく交流戦を迎えますか!
新井良太内野手(29)はホームイン直後、二塁ベース上の兄新井貴浩内野手(36)へ右手を高く掲げた。カクテル光線に照らされた兄弟2人。松山の黒々とした夜空によく映えた。
2点を追う3回2死満塁。5番良太が運も味方につけた。「チャンスだったので積極的にね。いいところに落ちてくれた」。ヤクルト小川の内角直球に詰まりながら、右翼線に落とす。同点の2点二塁打で兄につないだ。2死二、三塁、今度は6番貴浩が三塁線を抜いた。「内のシュートを狙い打てた。良太に続けてよかった」。勝ち越しの2点二塁打で二塁走者の良太も生還させ、「藤浪ショック」を吹き飛ばした。
イケイケで5連勝を狙うはずの試合前、激震が走った。今季3勝のルーキー藤浪が背中から腰の張りを訴え、出場選手登録を抹消。久々に立ちこめた負のムードを兄弟が追い払った。同点とされた5回1死二塁からは良太が右前打を放ち、貴浩が右犠飛で決勝点をたたき出した。勝負どころで2人合わせて5打点。16安打11得点の打線をけん引した。
兄が「けんかした記憶がない」という仲良し兄弟。13年開幕後は良太が4番に座り、貴浩は右肩痛による出遅れが響いてベンチを温める日々…。コンラッドも含めた一、三塁レギュラー争いに弟が勝利。そんな報道に良太は心を痛めていた。3月下旬には人知れず本音も漏らした。
「兄弟ゲンカとか書かれてな…。申し訳ないよ、兄貴の心境を考えたら…。この世界は実績。300本近く打っている人と、通算でも100安打ちょい、12本の人間を比べること自体がおかしい。兄貴とオレとでは格が違うんだから」
開幕前の時点で貴浩は通算262本塁打。良太は12本塁打。尊敬する兄と比べられて恐縮する良太の背中を、貴浩はいつも優しく押してあげる。2月の沖縄キャンプ中、宿舎で雑談している最中、面と向かって弟にエールを送った。「良太のことは全然ライバルと思っていない。頑張って結果を残してほしい。2人で試合に出たいよな」。そんな思いは早々に実った。
チームは5連勝で貯金は今季最多の8。貴浩は猛攻を終え「みんなでつないでいけた」と充実感を漂わせた。首位巨人を1・5差のまま追走中。今や兄弟タッグは強力猛虎打線のシンボルだ。【佐井陽介】
▼新井貴浩、良太兄弟が合わせて5打点。2人で5打点以上は5月5日ヤクルト戦での5打点(貴浩3、良太2)以来5度目。2人の打点合計最多は今季5月3日ヤクルト戦(貴浩4、良太2)の6打点。兄弟アベック打点は今季7度目で、6勝1敗。兄弟はこの試合の3回に連続タイムリー。4月21日ヤクルト戦6回に次ぎ、今季2度目。



