<ヤクルト7-11阪神>◇11日◇松山
虎の主将が、チームと自らのモヤモヤを吹き飛ばした。阪神鳥谷敬内野手(31)が3号3ランを含む3安打5打点で、猛虎打線を引っ張った。黄金ルーキー藤浪が登録抹消された日に、猛打爆発を演出。「自分が打ったからってどうこうはない」とサラリ言ってのける姿に、和田監督も「トリが打ってね。これで調子を上げてくれれば」とひと安心した。
1人で先制、中押し、ダメ押しのパンチを見舞った。まずは1回、1死二塁でセンター右へ先制適時打。ライナー性の打球にも迷うことなく二塁へ進む好走塁でも勢いづけた。7-5の6回には、1死一、二塁で左腕江村から右翼席へ本塁打。8回にも中前への適時打で11点目をたたき出し、10年8月29日ヤクルト戦以来3度目となる1試合5打点をマークした。
試合前まで、得点圏で38打数4安打、打率1割5厘しかなかった。「それはトータルなものなので。捉えたいときは捉えられているし、ファウルにしたいときはファウルにできている」。好機での寂しい数字にも、決して下を向くことはなかった。
得点した3度の場面は、いずれも二塁走者に西岡がいた。二遊間を組む相棒と、打撃でも見せた名コンビ。2人で上がったお立ち台では「鳥谷さんのために打ちました」と西岡にそそのかされながら「自分も頑張ります」。好守でも投手をもり立てる虎の要が、交流戦を前にエンジン全開にしてきた。【近間康隆】
▼鳥谷が3号3ランを含む自己最多タイの5打点。08年9月17日中日戦、10年8月29日ヤクルト戦に次ぎ自身3度目。また鳥谷が本塁打した試合で、チームは昨年9月15日巨人戦から6連勝。



