<オリックス3-2日本ハム>◇12日◇京セラドーム大阪
口をへの字に結んだまま、悲しい現実を直視した。1点届かず、7連敗。抜てきに応えられなかった日本ハム大谷翔平投手(18)は、フォア・ザ・チームへの熱い思いを連呼した。「自分の(調整)登板のことより、試合に勝つことが最優先」「まず次の試合を勝たないといけない」…。4日に1軍へ再昇格してから、連敗街道は皮肉にも始まった。「この負けを生かさなければ、ただのバカみたいな…」。栗山監督が荒い言葉で表現するほどのどん底で、18歳ルーキーはけなげに責任の一端をかぶった。
カンフル剤としてフル稼働したが、ツキにも見放された。大谷の見せ場は4回。無死一、二塁の絶好機での第2打席だった。鋭いライナーでオリックス先発西の右を襲ったが、好捕されて投直併殺。「一番のチャンスのところでしたし、つないでいければ良かったんですけれど」。不運を嘆かずに、ヤマ場での凡退を悔いた。6回には脚力を生かして三塁内野安打。最終9回にはフルスイングで空振り三振と、全力プレーで先輩たちを鼓舞したが、結果は無情だった。
交流戦前の最終戦でもトンネルを抜け出せず、セ・リーグ相手との戦いに突入することになった。注目新人が悲劇の主人公になってしまうのが、チーム状況の象徴だ。栗山監督は「何もしてあげられていない。申し訳ないという気持ちしかない」と、大谷ら選手にわびた。明日14日からの敵地・中日戦で、立て直しへの再出発を図る。【高山通史】



