シーズン3連勝締めを飾ったソフトバンク東浜巨投手(23)が、新球の習得に乗り出す。プロ初完封したリーグ最終戦から一夜明けた6日、チームの移動便で福岡に移動。7日開幕のフェニックスリーグ参加のため明日8日に宮崎入り。実戦で進化を求めていく。

 早くも勝負の2年目へと目を向けた。「新しい球を覚えたい。決め球ですね。フェニックスでは勝ち負けに関係なく、いろんなことを試せるので」。新球候補にはチェンジアップや、ツーシームの改良型を挙げた。2軍調整中の5カ月間で磨いた直球の切れは向上。同時に、空振りを奪える球の必要性を感じていた。

 先発陣の誤算が、今季のチーム低迷の大きな要因だった。秋山監督も「経験はあるが2~3年実績を残している人がいなかった」と振り返る。東浜の来季の開幕ローテ入りを「可能性はある」としながら「今のままじゃ分からない。実戦で今の形を作っていかないと」と話した。【大池和幸】