今季パ・リーグ新人王の楽天則本昂大投手(23)が結婚したことが24日、分かった。お相手は元会社員の藤本紋華(あやか)さん(22)で、クリスマスイブの24日に地元の滋賀・多賀町役場に、則本の父義孝さんを通じて婚姻届を提出した。紋華さんは同じ八幡商野球部の1学年下のマネジャーで、交際約1年半を経てゴールイン。激動の1年の最後にふさわしいお祝い事となった。

 最高のクリスマスになった。リーグ優勝、日本一、新人王を勝ち取った則本のプロ1年目。その締めくくりは結婚だった。お相手の紋華さんは高校時代の野球部マネジャーで、1学年下の後輩。クリスマスイブの24日に婚姻届を提出した。則本は「これからは今まで以上に社会人、野球選手としての自覚を持ち、頑張っていきたい」と、2年目に向け気持ちを新たにした。

 紋華さんは身長158センチのスレンダー美人で、アイドルグループAKB48の倉持明日香や女優柴咲コウに似たキリッとした大きな瞳が印象的という。知り合ったのは約7年前。高校2年生だった則本は、入部した紋華さんの印象を「かわいらしい後輩が入ってきた」と振り返る。ただ、交際することについては「想像してなかった」。11年12月に行われた高校の野球部忘年会で再会したのがきっかけとなり、その後「毎日のように連絡をとるようになった」。電話やメールでやりとりするうちに自然と紋華さんにひかれるようになり、12年7月に交際を申し入れた。

 それから約1年半でゴールイン。「付き合う前から料理とかも始めていたそうで、徐々に練習したり、料理教室に通ったりして、すごく頑張ってくれた。ああ、いい子だなって」と、いちずな姿により一層、結婚への思いは強くなっていった。好きな料理は「ブリの照り焼きですね。断トツです」。出世魚を頬張り、1年目に15勝を挙げて新人王まで上り詰めた。

 シーズン中、「よく見に来てくれました」と球場に足を運んでくれた紋華さんに感謝の思いも強い。負けがこんだ時や、落ち込みそうになった時も、「楽天的というか、ポジティブなので。悲観的にならないし、それは大きかった」と彼女の明るさに支えられてきた。来季チームの連覇のために、則本へかかる期待も大きくなる。しっかりと足元を固めて2年目に挑む。

 ◆則本昂大(のりもと・たかひろ)1990年(平2)12月17日生まれ、滋賀・多賀町出身。八幡商から三重中京大に進む。1年目の今季は新人では29年ぶりの開幕投手を務めるなど、エース田中との先発2本柱として15勝8敗、防御率3・34の成績を残した。最速154キロの直球に加え、スライダー、チェンジアップ、フォークなど変化球も多彩。178センチ、81キロ。右投げ左打ち。