<ソフトバンク5-7楽天>◇5日◇ヤフオクドーム

 マウンドもベンチもどんどん顔色を失った。ソフトバンクが守護神デニス・サファテ投手(33)で大逆転負けを食らった。バシッ。秋山監督は会見場の机にファイルを放り投げ、ぼやいた。「まさかのまさかでしょう。痛い1敗ですよ。勝てる試合をな…」。打線が楽天則本を攻略し、3点差で7回から勝利の方程式を投入。岡島、五十嵐とつないだバトンは最後に落ちた。「いい感じできてて、詰めのところで何でそうなっちゃうの」。

 9回のサファテは、西田と聖沢の連続ポテン安打に始まって無死満塁を招くと、楽天打線のつるべ打ちを止められず。6長短打で自己ワーストの5失点に「1個ずつアウトを取るプランはできていたが、野球は何が起こるか分からない。もし同じ状況があっても起こりえないこと」と青ざめた。

 直球は最速155キロと力があり、変化球もいつもと同じ。ミートを心がける楽天打線にやや高めに浮いた球をバット当てられ、傷口が広がった。大切なのは痛い黒星の有効活用にある。秋山監督は「先頭打者を一生懸命に(アウトに)とらないと。五十嵐もそう。原点に返らないと(結果が)おかしくなる」と言い、加藤投手コーチも「大きく振って来ない打者の特性と合った部分もある。シーズン半ば。これをいい教材にしてほしい」と続いた。

 試合中にオリックスが敗れ、首位奪取は目前だった。今季初のセーブ失敗にサファテは「1位になるチャンスだったが申し訳ない」と頭を下げた。それでも19連続セーブ機会成功だった働きは消えない。また本拠地で3週間ぶりの敗戦という事実もチームの強さを物語っている。【押谷謙爾】