<ロッテ3-3ソフトバンク>◇15日◇QVCマリン
ソフトバンクが白星まで残りアウト1個から引き分けた。3-2の9回2死無走者から守護神サファテが失策絡みで同点とされ、まさかのセーブ失敗。6回には森の死球を巡って両軍が小競り合いを起こし、最後は秋山幸二監督(52)と伊東勤監督(51)による言い合いに発展。今季最多タイ8人の継投で何とかドローに持ち込んだが、遺恨を残してしまった。
三塁側ベンチ前。激闘の引き分けをねぎらうハイタッチの行列ができた。9連戦の8戦目で今季最多タイ8人の継投。秋山監督は「あそこは森福がよく頑張った」と6番手の森福にMVP級の働きを認めた。10回に登板し、2死二塁から今江、井口を敬遠気味に歩かせる満塁策に応えた。
抑えのサファテだけが誤算だった。3-2の9回2死無走者でハフマンにピッチャー返しを左腕に食らった。一塁後方に弾き飛んだ打球を追いかけたまでは良かったが、一塁悪送球で二塁進塁を許した。アウトを取りたい思いが裏目に出ると、代打福浦に同点打を浴びた。勝利のシナリオは塗り替えられた。
もう1つ激闘があった。同点の6回2死二塁。森がサブローに死球をぶつけ、両軍が本塁付近でもみ合った。小競り合いは秋山監督と伊東監督の“激突”へと発展。約50センチの距離で言い合った。2連戦で4死球を当てられた伊東監督は指を4本立てて抗議。前日14日はスタンリッジが1イニング3死球だった。ただ、両軍ともカード別で最多の9死球をぶつけ合っている点では痛み分けだ。秋山監督は「真剣勝負でやってる。選手もいいかげんにやってるわけじゃねえんだ。お互い必死」と引かなかった。
熊本出身の同い年で高校3年夏には県大会決勝で対戦し、西武でもプレーした2人。普段は温厚な秋山監督が珍しく売られたケンカを買った。警告試合が発せられた。さあ、因縁を残して前半最終戦。「総力戦でいかないかん」と低く声を絞った。【押谷謙爾】



