巨人のルーキー奥村展征(のぶゆき)内野手が(19)が18日から23日までの6日間、母校日大山形で自主練習を積んでいる。生まれは滋賀県だが、高校3年間を過ごした山形は第2の故郷。「オフなので、お世話になった方々にあいさつして、リフレッシュしたい」と帰ってきた。

 プロ1年目は、2軍で主に2番二塁手として114戦中86戦に出場。245打数52安打、打率2割1分2厘の成績を収めた。春先は横浜三浦大輔投手(40)から二塁打を打つなど絶好調だったが、「夏ごろからきつくなってきた」。連戦に体がついていかず、夏は体重が3キロ減った。9月末には左太もも裏の肉離れを発症。シーズンを通し、プレーし続ける難しさを知った。「気持ちの面が大きい。来年は夏場をどう乗り切れるかです」と来季への課題を挙げた。

 勝負の2年目へ。「自分を追い込むため」ベテラン井端弘和内野手(39)に直談判し、来年1月5日から約2週間、熊本で合同自主トレを行い、みっちり鍛えてもらうつもりだ。「井端さんは経験が違う。いろいろ学んで自分の引き出しを増やしたい」。目標の「1軍初ヒット」を達成するため、年明けから「井端塾」でフル稼働する。【高場泉穂】