金星いただきます!

 阪神藤浪晋太郎投手(20)が14日、都内のトレーニングジムで広島前田健太投手(26)、大瀬良大地投手(23)らとの合同自主トレを公開した。初参加となった「前田塾」。“塾長”から今季の投げ合い全勝を宣戦布告されると、藤浪は「負けたくないです」ときっぱり。1本立ちを狙う3年目の今季、エース級からの金星量産を誓った。

 テレビカメラ14台、報道陣約80人の中心で“宣戦布告”を受けた。左隣のマエケンがニヤッと笑い、切り出した。「去年は晋太郎に1回負けた。今年は全部勝てるようにしたい」。尊敬する大先輩の全勝宣言。藤浪は受けて立つ覚悟を、謙虚な言葉で表現した。

 藤浪

 負けたくないです。球界を代表するエースを相手に金星をあげれば、チームも乗ってくる。マエケンさんだけに限らず、チームのエースと呼ばれる方々から金星をあげられるように頑張っていきたい。

 昨季は広島相手に9戦6勝1敗、防御率3・49。鯉キラーとしての立ち位置を確立されては、マエケンも黙っていられない。すぐさま「晋太郎はカープに投げる機会が多い。負けないようにしたい。晋太郎からいっぱいヒットを打てるように頑張りたい」と応戦。笑顔で火花を散らし合った。

 今オフ、藤浪がお願いする形で合同自主トレが初めて実現。前日13日から「前田塾」に入門した。まだ2日目だが、塾長からは早くも具体的なアドバイスを受けたという。キャッチボールの際、「脱力投法」のコツを指導された。「余計な力が入らなければ、いいボールと悪いボールの幅がなくなる。参考にしていきたい」と充実感たっぷりだ。今月24日前後まで「前田塾」で鍛える予定。今後も超一流の技術を学び、金星量産体制を整える。

 藤浪

 そういう(エース級)投手相手の勝ちは大きい。自分に白星がつかなくてもチームが勝てるようにしたい。投げ勝つというよりは、投げ負けないように。そういう人との対戦は我慢の投球になる。粘りの投球ができるようにしたい。

 過去2年間、マエケンとの公式戦先発での投げ合いは計4試合で2勝1敗、防御率3・00。チームは3勝1敗と優勢だが、まだ横綱の胸を借りる立場だと考えている。昨季は打者マエケンに7打数2安打、打率2割8分6厘と打たれてもいる。「ピッチャーに打たれるのは良くない。全力で抑えに行きたい」。1つ1つの金星で力強くわだちを残し、大横綱への道をどっしり進む。【佐井陽介】