阪神和田豊監督(52)が、パスポートが盗まれて合流が遅れているマウロ・ゴメス内野手(30)の“自主トレ動画”をチェックしたことを明かした。就労ビザの問題で来日予定が延期となり、周囲をやきもきさせているゴメスだが、映像ではシャープに絞った体でガンガンと打撃練習し、指揮官も驚いたという。

 「絞れているんだよ。(本人と)違うんちゃうかと(笑い)。ボンボン振っていたから。フリー打撃で」

 ドミニカ共和国から球団スタッフが送った映像を見る限り、不安はなさそうだという。それでも、和田監督を安心させるまでには至らない。

 「やっぱり、走る姿であったり、動きを見てみないことには。俺は自分の目で見ないと安心はしない」

 完全に不安が解消されたわけではない。せめて映像で和田監督に「現状報告」をすれば…。「それはいいな。元気にしていますと。そう言っている間に来るだろ!」。主砲からの“ビデオレター”も歓迎。ただ、最も欲しいのは対面してのあいさつだろう。【鈴木忠平】