海鮮をモチーフにしているプロレス団体「海鮮プロレス」が1日、拠点としている堺市を初めて飛び出して大阪府鰮巾着(いわしきんちゃく)網漁業協同組合入札場横(大阪府岸和田市地蔵浜)で試合を行った。

 試合は、同組合が毎週日曜日に開催しているイベント「地蔵浜みなとマルシェ」内で行われた。まちづくりと海鮮のPRという目的が一致して、今回の試合が実現した。

 全国トップ10にランキングするほどの漁獲量を誇り、大阪湾内で取れるイワシの8割近くが水揚げされている岸和田にちなみ、新たにイワシをモチーフにしたレスラー「いわしタルーチャ」が登場。得意技「いわしロール」「シラスクールボーイ」などを披露してタッグマッチに勝利し、観客から熱い声援を受けた。

 海鮮プロレスのプロデューサーであるスペル・デルフィン氏(48)は「今後は堺市や大阪府を飛び出して全国で試合を行い、行き先の特産にちなんだ新しいキャラクターを登場させてたい」と意気込んだ。28日には愛媛県の松山市公設水産地方卸売市場のイベントに参加する予定で、活動の場を全国に広げる。

 今回のマルシェは、海鮮プロレスの他、マグロの解体ショーや手作り市、コイのぼり作りなど内容盛りだくさん。主催した同組合の岡代表理事組合長は「海鮮プロレスは面白い取り組みで楽しかった。また機会があればやってほしい」と話した。