16年のG1は大波乱の幕開けだ。セミで昨年の覇者棚橋が敗れたのに続き、メインでIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(28)が、ノアの丸藤に敗れ黒星スタートとなった。団体の威信をかけた戦いは、高度なワザの返し合いや、激しい打撃戦。丸藤の強烈なチョップを浴びたオカダが珍しく感情をむき出しにする場面もあり、戦いはヒートアップ。3度目のレインメーカーを蹴りで返され、変形のエメラルドフロウジョンに沈んだ。

 オカダは「IWGP王者の戦いを見せると言っておいて、情けない。まあ、1つ丸藤さんに貸しとして、しっかり返してもらう」と、IWGPヘビー級選手権での対戦を希望した。一方、勝った丸藤は「素直にうれしい。キャリアはオレより下だけど日本のトップ。プロレスの顔だからね。優勝と同じくらい価値のある1勝」と笑顔で話した。