昨年11月にホームヘルパー2級の資格を取得したプロレスラー大仁田厚(55)が20日、自らが代表を務める東京・目黒リハビリホームで会見を行った。

 エプロン姿で登場し、「おやじが介護を受けていたので。『明日はわが身』じゃないですけど」と取得のきっかけを説明した。約3カ月間の勉強と実習を振り返り、「介護の現場で働いている方々も、大変だと思った。介護は力仕事なんです。これからは格闘界からもどんどんヘルパーが現れてほしい。介護業界にもっと光を当てたい」と力を込めた。また、「必要が生じた際には、アントニオ猪木さんの介護もしてみたい」とも付け加えた。

 会見後には、慣れた手つきで男性スタッフの髪を洗い、ヘルパーとしての腕前を披露した。

 同リハビリホームでは、運動機能に特化したデイサービスを1日2回、3時間15分ずつ行っている。現在35人の利用者がいるという。大仁田の母、松原巾江さん(79)もスタッフとして働いており、手作りの料理を提供している。