助産師王者が「特別休暇」をもらった。女子ボクシングのWBC世界ライトフライ級暫定王者富樫直美(33=ワタナベ)が初防衛から一夜明けた9日朝、勤務する都内の病院へあいさつに行った。当初はこの日から連続夜勤後に公休予定だったが、婦長から「夜勤は交代がいるから休みなさい」と指示された。苦労を知る同僚らの支援に「愛情を感じました」と、有給も使って15日まで休むことになった。

 左目には眼帯、右まぶたも腫れがあり、激闘の末の逆転勝ちを物語る。セムサン(タイ)が王座を返上し、自動的に正規王者となる見通し。「戦いたい気持ちもあるが、ボクシングはしばらくいいです」。自宅で好きな通販雑誌を読んで静養に努める。