30日の「ハッスル・マニア2008」(有明コロシアム)でプロレスデビューする歌手の泰葉(47)が、新たな標的に向けて戦闘モードに突入した。12日、都内のハッスル道場で初練習に臨んだ。黒のスパッツに水色のノースリーブ姿でリングに入ると、トレーナーの指導を受けながら、受け身やキック、ミット打ちに汗を流した。気合も十分で練習は3時間にも及んだ。練習後は「異次元空間。2次元と3次元の中間くらいの感じ」と戸惑いながらも、初体験を振り返った。

 当初はリング上で新曲を披露する予定だったが、9日の参戦表明会見に乱入した高田モンスター軍の高田総統に挑発され、プロレスデビューを宣言した。対戦相手は高田モンスター軍のメンバーが扮(ふん)する「金髪豚野郎」の可能性もある。「決めていただいた相手とやるだけ。ものすごく燃えてきた」と闘志をむき出しにした。

 関係者によると泰葉参戦でチケットは例年を上回る売れ行きだという。ハッスル事務所にはマスコミやファンから当日のコスチュームについての問い合わせが殺到。泰葉はガーターベルトに毛皮という女王様スタイルでの登場を希望しているという。だが、そこは「一瞬先はハプニング」のハッスルの舞台。山口社長は「状況によって変わる可能性はあります」と含みを持たせた。【塩谷正人】