ロンドン五輪男子ミドル級金メダルで東洋太平洋、日本同級1位の村田諒太(28=三迫)が9日、約1カ月間の米ラスベガス合宿から帰国した。22日に京都・島津アリーナ京都で行われる、ヘスス・ネリオ(25=メキシコ)との試合に向け、右ストレートの強化に成功。大物ボクサーとも対面を果たし、刺激を得た。堂々のKO宣言で、プロ4戦目のゴングを待つ。

 帰国した村田の表情には充実感がにじみ出ていた。渡米前の「村田のこれをもらったら怖いというパンチを磨きたい」という言葉通り、合宿では右ストレートの強化にこだわった。体重を乗せて打ち下ろす理想のフォームを追求し、70回に及ぶスパーリングで手応えをつかんだ。

 「パートナーからも『右が強力だ』と言われた。相手がひるむ姿も見えたし、これが当たればというものがつくれた。パンチが乗ってきたし、当てたら倒す自信がある。KOを狙っていく」。次々と力強い言葉を並べた。

 刺激も受けた。現地で行われたBWAA(全米ボクシング記者協会)の13年度表彰式に出席。タイソン、メイウェザーの大物とともに、同世代のWBA世界ウエルター級暫定王者キース・サーマン(25=米国)と対面。「顔や目に力があった。生き生きとしていて人間の力を感じた。良い刺激になった」と力を込めた。

 デビューから8戦連続初回KO勝ちを記録したサーマンの異名は「ワンタイム」。プロ4戦目まで2週間を切った。「ワンタイム、狙っていきます」。村田が、ぐっと拳を握りしめた。【奥山将志】