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詳細速報 <ハッスル12・31さいたまスーパーアリーナ>

◆ハッスル「大みそかハッスル祭り2007」

◇さいたまスーパーアリーナ◇2007年12月31日◇13:00 ◇観衆2万1231人  
“曙”5度目で大みそか1勝

 “曙”が5度目の挑戦で大みそか初勝利を飾った。曙にそっくりなモンスター・ボノは、父グレート・ムタ、母インリン様との親子トリオを初結成。前半はムタが姿を見せず、天龍、TAJIRI、RG組の前に数的不利の状況が続いた。

 5分すぎ、ボノは天龍にラクダ固めで捕獲され、顔面にふんどし姿のRGの尻を押しつけられそうになった。「助けてパパ~」。ボノの声に反応して、突然現れたムタに救出されると形勢逆転。最後は3人でTAJIRIを抑え込んだ。

 曙は06年までDynamite!!で4連敗を喫した。巨体がマットに沈む姿は、大みそかの風物詩となる屈辱が続いたが、ようやく明るい年越しを迎えた。この日が初対面のムタが引き揚げようとすると「行かないでパパ~。一緒に暮らそうよ」と、泣いて共闘継続を要請したが無言で手を振られた。だがインリン様に「パパにはパパの生き方があるのよ。おうちで年越しそばを食べましょう」と言われると、すぐに満面の笑みになって引き揚げた。

写真=TAJIRI(下)を圧殺した母インリン様、父グレート・ムタ(左)、ボノ

▽高田総統&有田総統劇場
 総統「おい、アホの坂田に腰フリバカ! これで終わってしまってはな、来年が面白くないだろうよ。今から私の新たなる戦う化身をご覧に入れよう。戦国ビターン!」。

 戦国武将風の総統「高田将軍」が登場。慌てふためくハッスル軍に向けてレーザービターンを発射する。命中こそしなったが、その威力を存分に知らしめると高田将軍は早々に退場した。

 「ラブ&ハッスル」の盾を持って立ち向かった坂田だったが、高田将軍のレーザービターンで右腕を骨折。パニック状態のハッスル軍。そんな中、再び高田総統の声が響き渡る。

 テーマ曲に乗って現れたのは「高田総統」ではなく赤いコスチュームの「有田総統」!

 ※有田総統リングイン

 有田「大みそかにもかかわらず、さいたまスーパーアリーナにお集まりのハッスルファンの諸君! ご機嫌いかがかな? 我こそが、ハッスル軍総統有田だ!」。

 HG「セイセイセーイ! 有田総統こと、くりぃむしちゅーの有田さんじゃないですか! こんなところで何をしてるんですか! 今、一番忙しいでしょ! こんなところにいていいんですか? 早く帰ってください!」。

 有田「正月旅行をキャンセルして来ちゃったよ」。

 RG「総統、RGです! 笑いの金メダルにはま~ったく呼ばれませんでしたけど、08年、RGと有田総統は…♪一生一緒にいてくれや~」。

 有田「RG! 同じ業界のはずなのに久しぶりじゃないか。消えそうな芸人ランキングにも入らずにお前は消えていくつもりか!? それから、私とくりぃむしちゅーの有田は別人、いや、別人っという設定にしてください。私が来たからには、もう高田モンスター軍の好きにはさせないぞ! 高田将軍? たかがあれぐらいのことで、ビビってたじろぐとでも思ったのか?」。

 TAJIRI「たかがあれぐらいって、簡単に言わないでくださいよ」。

 崔「そうや! ていうか、ハッスル軍に総統なんていましたっけ?」。

 TAJIRI「いや、聞いたことない! ああ、さては、あんた! 高田モンスター軍のスパイだな!」。

 RG「ヨー、ヨー。TAJIRIさんに崔選手! 有田総統になんて失礼なことを言うんですか! モンスター軍のスパイなわけないでしょうが!」。

 有田「もうお前は黙ってろ、RG! 私はな、高田モンスター軍の侵略を阻止するために、ハッスル軍総統としてやって来たんだ。私の立場はなあ、ウルトラマンで言うところの、ゾフィだ。ウルトラマンエースで例えれば、ウルトラの父。ウルトラマンタロウで例えれば、ウルトラの母。ウルトラマンレオで言えば、ウルトラマンキング。一休さんで言うところの、足利将軍だ。分かるだろう?」。

 TAJIRI「よく分かりました」。

 崔「理解できたんですか?」。

 TAJIRI「ええ。難しいことはよくわかりませんけど、とにかく我々の味方であることは確かですね」。 有田「高田総統! この会場のどこかで見ているんだろう? どうだ? 出てきてこの私と話してみないか? 高田総統の中の高田総統! 男だったら、私の前に…私の前に出てこいや!!」。

 高田「オイ、出て行ってやろうじゃないの!」。

 有田総統の挑発に乗って、高田総統がモンスター軍とともに姿を現した。

 高田「大みそかにもかかわらずだ、のこのこ、のこのこと、このさいたまくんだりまで電車を乗り継いでやってきた下々の諸君。そして、紅白も見ないでハッスル祭りを見ているちょっと変わり者の諸君、君たちはエライよ。我こそは高田モンスター軍総統、そしてハッスルの偉大なる支配者、高田だ!」。

 高田「ところでだ! オイ! 有田総統とやらだと!? 何がハッスル軍の総統だよ! ええ!? というか、貴様、最近方々で私のモノマネをやっているらしいじゃないか。一体、どういうつもりだよ? そんなにこの私にぶっ殺されたいのか、このアゴ男がよ!」。

 有田「アゴ男? (猪木のモノマネで)元気ですか! 元気があればなんでもできる。元気があれば、小川をスリーパーで締め落とすこともできる。安田、バカヤローってオイ! 私はこのハッスルをハッスル1からペーパービューも購入して、欠かさず見ている。この間のハッスルマニアは、久しぶりにプロレスを見て号泣してしまったよ。しかも海川の試合でな! 私はな、ただ楽しんでハッスルを見ていたわけではないぞ。高田総統の弱点を分析して見ていたんだ。どうだ? ビビったか? たじろいだか?」。

 高田「おいおいおい。黙って聞いてりゃ…。ていうか、お前誰だ! この私に弱点があると言ったな。プライベートはまあ、少々あるとしても、ハッスルに関してはそんなもんあるわけねーじゃねーかよ! 君は、私の新たなる戦う化身『高田将軍』を見なかったのかよ!? 将軍はな、あのエスペランサーよりもはるかに強力なんだよ。分かるだろうが! もしも、将軍がリングに上がったあかつきには、すごいことになっちゃうよ」。

 有田「よし、じゃあこうしよう。私の戦う化身『アリペランサー』を登場させて、アリペランサーと戦わせよう!」。

 高田「貴様の戦う化身だと? こんの野郎~! 分かった、その『アゴペランサー』とかいうヤツと高田将軍、どっちが強いか、戦わせてみるか? ん~!?」。

 有田「オイ、アリペランサーだよ! それを『アゴペランサー』だと? こんの野郎~!」。

 高田「オイ、いちいちモノマネすんじゃないよ。マジでよ! 今日は、時間がないんだよ。これ以上な、貴様と付き合っていると、『やれんのか!』がやれなくなっちゃうんだよ! おい、ハッスル軍のバカちんども。この激動の1年をよくぞ生き抜いたな。そのしぶとさだけは褒めてやろう。だが、今年以上に、これでもか、これでもかと苦しみを与えてやるよ。よーく覚えておけよ。それでは、有田総統とやらよ。今日は君と絡めてちょっと楽しかったよ。また機会があったらお会いしようじゃないか。それでは下々の諸君も、よい年を迎えてくれたまえよ。バッドラックだ!」。

 ※高田総統が退場。

 TAJIRI「有田総統。先ほどのご無礼をどうぞお許しください」。

 崔「あの高田総統をマイクで圧倒しましたよ。あなたはただもんやない」。

 HG「それより有田総統。高田総統の弱点て見つけたんすか? 教えてくださいよ!」。

 RG「それとアリペランサーを早く登場させてください」。

 有田「ああ。それはなぁ…ウソだよ~ん!」。

 HG「セーイ! ウソだったんですか!」。

 RG「ちょっと勘弁してくださいよー!」。

 天龍「RG、男ってのはな、ハッタリをかまさなきゃならねえときだってあるんだよ。オレも若いころはな、随分ハッタリかましてきたんだよ。有田総統、あんた男だよ!」。

 有田「(天龍のモノマネで)ありがとうございます!(勢いで長州のモノマネも披露)」。

 HG「有田総統! これからもハッスル軍、陰ながら支えてください。じゃあ、2007年の締めくくりは、有田総統にやってもらってよろしいですよね? よろしくお願いします! 皆さん! ご起立お願いします」。 有田「今までは有田総統でしたが、締めは高田PRIDE統括本部長で(高田本部長のモノマネで)えー本日は、大みそかハッスル祭りに、ご来場、誠にありがとうございます。えー、来年はね、ハッスルは、世界最高峰のスポーツエンターテインメントの頂点にね、君臨します。私も必ずまた、ハッスルのリングに戻ってくることを約束します。だからお客さんの中のお客さんもまた見に来いや~! 大みそかにプロレスファンの皆さんと過ごせたことにすごく感動しております。それでは皆さん、いきます! いくぞー! 3、2、1、ハッスル、ハッスル!」。
▽無制限1本
○坂田亘 
HG
9分49秒 
体固め
ジャイアント・シルバ ×
スコット・ノートン
 ハッスル軍のエース2人がメガ・モンスターコンビを撃破した。坂田はノートンとの圧倒的な体格差に苦戦。代わったHGはノートンを三角絞めを仕掛けた。シルバにテーブルの上に寝かされたHGは、セカンドロープからのシルバのジャイアントボディープレスを間一髪のところでかわした。ここが勝機。2人は対角線のコーナートップに分かれ、シルバにHGがダイビングギロチンドロップ、坂田がダイビングフットスタンプを決めて勝利をもぎ取った。
▽無制限1本
○インリン様
グレート・ムタ
モンスター・ボノ
10分45分 
M字式体固め
天龍源一郎
TAJIRI×
RG
 親子愛で勝利を奪ったが、喜びを分かち合うことはできなかった。ムタが現れないまま試合はスタート。ポリス風セクシー衣装のインリン様のムチさばきは相変わらず絶好調で、序盤からTAJIRIを痛めつける。M字ローリングクレイドル、M字固めと得意技を繰り出すインリン様にボノも続くが、2対3のハンディもあって徐々に追いつめられる。ボノが天龍に、インリン様がTAJIRIにそれぞれキャメルクラッチを決められ、身動きがとれない状態で、顔面にRGの生肛門が迫ってくる。絶体絶命の大ピンチでムタが救出に現れた! ボノちゃんの頭をなでる父親の一面を見せると、すぐに戦闘モードに。RGに力の差を見せつけ、最後はインリン様にグリーンミストとキックを立て続けにかわされたTAJIRIにムタが毒霧を噴射。シャイニングウィザードを決めて、M字親子固めで3カウントを奪取した。

 ボノはパパが来てくれたことに大はしゃぎ。しかし、ムタは1人黙って引き揚げようとする。「パパぁ! お願いだから行かないで! ボクいい子になるから。ボクとママと3人で暮らそうよ~」というボノの呼びかけにも応えないムタはそのまま魔界へ。「パパ~」と絶叫し泣きじゃくるボノをインリン様が「ボノちゃん。パパにはね、パパの生き方があるのよ。ボノちゃんもパパのような強~いモンスターにならなくちゃね。さあ、もう泣かないで。帰ってママと年越しそばを食べましょうね」と諭し、2人寄り添って退場していった。
▽無制限1本
○Erica 
崔領二
10分15秒 
体固め
キンターマン×
クロダーマン
 来場が予告されていたミルコ・クロコップがスペシャルウェポンとして登場した。約10カ月ぶりにハッスル軍に復帰した美獣Ericaと崔は一斗缶、ピコピコハンマーを手にして入場。見習いながら晴れてモンスター軍入りを果たしたキンターマン、クロダーマン組は脚立、イス、自転車を操り、会場全体で暴れまくる。スカ、小当たりのあとの当たりで登場してきたグラビアアイドルほしのあきがスペシャルウェポンを引き当てるランプを持ってリングイン。それをEricaが押すと、武器として現れたのはなんとミルコ・クロコップ! リングインするやいなやクロダーマンを投げつけ、ビビってたじろいだキンターマンに強烈な右ハイキック一閃。クロコップの力でハッスル軍があっという間に勝利を奪った。

 マイクを持ったクロコップは「皆さん、元気ですか? ハッスルファンの皆さん、こんにちは。今日はファンの皆さんに謝りたくてここに来ました。今年はふがいない試合ばかりで皆さんをがっかりさせてしまい、すいません。来年は素晴らしい試合で皆さんを喜ばせたいと思います。ミルコ・クロコップはまだ死んではいません! 今後の私の戦いに期待してください。ドウモアリガトウ」とあいさつ。大喝采の中、リングを後にした。
▽無制限1本
○池谷銀牙 
ザ・グレート・サスケ
10分48秒 
片エビ固め
アン・ジョー司令長官  
ジャイアント・バボ×
 池谷がマスクマン「池谷銀牙」としてデビュー戦を白星で飾った。入場からひねりを加えた後方宙返りなどのムーブを披露。体操で培った抜群の身体能力でモンスター軍組のペースを崩した。アンのキャメルクラッチに顔をゆがめたが、粘って脱出。銀牙の頑張りに奮起したサスケが、コーナートップから場外のバボへミサイルキックを発射すると一気に攻め込み、銀牙の必殺技・銀牙プレスで勝負を決めた。

 試合後、モンスター軍の逆襲を恐れるサスケに銀牙は「大丈夫です、サスケ先生! ボクはどんなモンスターの挑戦でも受けます! そして、ハッスルのリングに上がりたいと思っている体操選手はたくさんいます。そんな彼らと銀牙軍団を結成します!」と自らの軍団結成を示唆。会心の勝利でデビューを飾り、勢力拡大へ第一歩を踏み出した。
▽無制限1本
○“モンスターK”川田利明5分57秒  
逆片エビ固め
ジャイアント白田×
KUSHIDA 
\(^o^)/チエ
 「最強フードファイター」がいきなりプロの洗礼を浴びた。ジャイアント白田は25日のハッスルクリスマスで行われた大食い対決を制して、希望する川田戦にこぎつけた。「思っているよりボクはやりますよ」と話していたが、やはり川田との力の差は歴然。力比べで圧倒され、生命線の胃袋を中心に攻められる。ストレッチプラムを決める川田の手を“食べる”意地を見せたが、KUSHIDA、チエのサポートもむなしく、こてんぱんにやられ、強烈なスピンキックからの逆片エビ固めでマットに沈んだ。
▽無制限1本
○ケロロ軍曹
withギロロ伍長
&タママ二等兵
6分 
体固め
×猛毒コブラ男爵
 ケロロ軍曹がハッスルマニアのリベンジを果たした。新しい戦闘用スーツを装着し、ギロロ伍長とタママ二等兵を従えて試合に臨む。「今日はこないだの筋肉バカと違って、なんか弱っちそうだもんねえ。コブラのモンスターとかいって、全然ヘビっぽくねーしさ。我が輩もナメられたもんですよ~。こんなやつ、ちょちょいのちょ~いでありますよ~!」と余裕の表情。しかし、コブラ男爵の腕に隠されていた大嫌いなヘビを見つけると様子が一変。「我が輩、ヘビは苦手でありますよ~!!」と自軍リングサイドに避難してしまった。ギロロとタママの応援で何とかリングに戻るも、まったく試合にならない。逃げまどうケロロはコブラ男爵のコブラクローにつかまり、フォール負け寸前。カウント2で返すが「い、意識が遠のくで…あります」と弱音を吐いた。コブラツイストを決められ、勝負あったかに思われたが、客席の大コールに応えて最後の力を振り絞る。コブラ男爵を投げつけると、ギロロから渡された袋でヘビを捕獲。これで怖いものなし。ドロップキック、ラリアットを決めて、最後は華麗なフロッグスプラッシュでコブラ男爵を仕留めた。
▽オープニング
 お笑い芸人アントキの猪木が前説に登場した。「元気ですか~!? 元気があればなんでもできる! 元気があれば、大みそか『ハッスル祭り』の前説もできる。ハッハッハ~」。観客の拍手とヤジの中、大会の諸注意を説明する。爆笑を誘って雰囲気を和ませると「えー、スタッフから巻きのサインが出ています。それではみなさん、最後にご唱和ください!」と観客を立たせ「1、2、3、ダーッ!」を決めて、退場した。

 対戦カード発表とともに出場全選手が入場すると、高田総統も登場。「政治家の汚職、年金問題、食品偽装問題、実に『偽り』に満ちあふれた2007年の日本列島だった。しかしだ! 我がハッスルに偽装表示一切なしだよ! 今日は、ここにいるハッスラーたちが『本物』のスポーツエンターテインメントショーを披露する。ハッスラーよ、そして観客の諸君、さらには日本国民よ! 今からハッスルするのだ!!」と声高に開会宣言。大盛り上がりの中「ハッスル祭り」がスタートした。


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