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詳細速報 <やれんのか!12・31さいたまスーパーアリーナ>

◆やれんのか! 大晦日! 2007

◇さいたまスーパーアリーナ◇2007年12月31日◇20:00 ◇観衆1万7128人  
最強ヒョードル崔洪万KO

 エメリヤーエンコ・ヒョードル(31=ロシア)が世界最強を証明した。韓国の大巨人・崔洪万(27)のパワーに苦しみながら1回1分54秒、グラウンドのガードポジションから腕ひしぎ逆十字固めでタップアップに追い込んだ。

 1年ぶりに国内リングに登場した秋山成勲(32=フリー)は、三崎和雄(31=GRABAKA)から1度はダウンを奪いながら逆転KO負けを喫し、復帰を飾れなかった。

写真=崔洪万(右)の右腕を腕ひしぎ逆十字固めで折り曲げるヒョードル

▽1回10分、2回5分
○青木真也判定鄭富競×
 青木がピンチを切り抜けて勝利を飾った。開始から1分30秒。タックルからテークダウン、さらにパウンドを狙った瞬間にスキが生まれた。韓国の柔道家・鄭に下から右腕を決められた。ヒジが不自然に曲がる。青木は顔を歪めながら強引に引き抜いた。5分すぎにも左腕を逆十字に取られかけたが辛くも体勢を入れ替えた。それ以外は打撃、グラウンド両面で試合を支配し、2回の残り2分はマウントポジションからパウンドの雨を降らせ続けたが、KOは逃した。判定は3-0も青木に笑顔は見られなかった。
▽1回10分、2回5分
○桜井“マッハ”速人判定長谷川秀彦×
 マッハの完勝だった。寝技得意の長谷川を全く寄せ付けない。右アッパー、左フック、右ロー、右ヒザを的確に顔面、ボディーに打ち込んでダメージを与える。グラウンドに誘われても常に有利な体勢をキープし、細かいパンチを顔面に放って反撃を許さなかった。万能ファイターの面目躍如。1、2回を通じて立っても寝てもマッハの試合だった。判定は文句なし3-0。
▽1回10分、2回5分
○エメリヤーエンコ・ヒョードル1分54秒 
腕ひしぎ逆十字固め
崔洪万×
 ヒョードルは強く、うまかった。218センチ、165キロの崔に組み付いていく。しかし、パワーで圧倒されて逆にキャンバスに倒された。それと同時に右のパンチを顔面に浴びた。この試合2度目のガードポジション。パンチが振り下ろされる。その瞬間を狙っていた。大巨人に右腕を絡め取り、あっという間に両足で挟み込んで腕ひしぎ逆十字固め。崔は強引に腕を引き抜こうとするが、ヒョードルは182センチ、106キロの体でぶら下がるように締め上げてタップに追い込んだ。わずか1分54秒の勝利だった。
▽1回10分、2回5分
○三崎和雄8分12秒 
KO
秋山成勲×
三崎の鮮烈なKO勝利だった。1回8分すぎだ。リング中央で向かい合った秋山に左ロングフックを放つ。拳が鼻っ柱をかすめた。秋山はよろけるように腰を落とす。三崎はその顔面に右のサッカーボールキックをたたき込んだ。仰向けにダウンした反骨の柔道王にサムライが右のパウンドを振り下ろすの同時にレフェリーが試合を止めた。開始からパンチ、ローを交換し、プレッシャーをかけ合った緊迫マッチ。2分前には三崎が秋山の右ロー、左右ストレートを浴びてダウンしていた。劇的な決着だった。
▽1回10分、2回5分
○石田光洋判定ギルバート・メレンデス ×
 石田がメレンデスを翻ろうした。開始早々、左足へのタックルから背後に回り込み、ジャーマンスープレックスの体勢で後方に投げ捨てた。その後も無尽蔵のスタミナで動き回る。グラウンドで下になっても相手の腕、足を手繰って体勢を入れ替える。バックに回ってスリーパー、スタンドで正面から首と左ヒザを同時に決めるなど攻撃も多彩だった。2回3分すぎにはグラウンドで下になったが、ガードポジションから逆に右パンチを突き上げ、右腕を決めるなど日本人キラーの強豪を圧倒して3-0の判定勝利を収めた。
▽1回10分、2回5分
○滝本誠判定ムリーロ・ブスタマンチ×
 柔道五輪金メダリストの滝本が、パンチで柔術家ブスタマンチに逆転勝ちした。2回2分すぎ、スタンドでのパンチの打ち合いから左構えの滝本の右フック、左ショートストレートがカウンターでアゴにヒット。ストンと尻もちをついた相手に覆いかぶさり左パンチを頭、左ヒザを脇腹にたたき込んだ。この攻撃がポイントになって判定は2-1。開始からグラウンドの攻防で劣勢だった滝本が、リーチで劣るにもかかわらず、打撃からのワンチャンスを生かし切った。
▽1回10分、2回5分
○川尻達也判定ルイス・アゼレード×
 川尻が終始試合をコントロールしてアゼレードを判定で下した。1回開始直後、スタンドで組み合った体勢から左足を相手の右足にうまく絡めて倒しグラウンドへ。その後は常に上になりながらパンチを振り下ろし続けた。1回終了直前にバックをとられてスリーパーを狙われた以外は危なげなし。2回も同じ展開から相手の左目じりを切り裂くなど冷静に戦った。
▽5分2回
○マイク・ルソー2分58秒 
前方裸絞め
ローマン・ゼンツォフ×
 ルソーが快勝した。ファーストコンタクトでゼンツォフの左腰に組み付くと一気に抱え上げてキャンバスにたたきつける。そのままグラウンドに持ち込み、サイドポジションから柔道の上四方固めの体勢に移行。上体を細かく動かしながら相手をけん制し、スキを突いて右腕を首に巻きつけて絞め上げ、タップに追い込んだ。


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