▽3冠ヘビー級選手権試合60分1本 |
○諏訪魔 (挑戦者) |
44分24秒
岩石落とし固め |
鈴木みのる× (王者) |
諏訪魔が壮絶な消耗戦を制した。宿敵鈴木と魂と体力を削り合った。場外で鈴木にいいようにやられ、新世代軍の軍旗を引き裂かれた。怒った諏訪魔は鈴木の左足を後方に倒れるようにしてひねる変形ドラゴンスクリューを皮切りに、ニークラッシャー、逆片エビ固めで鈴木の負傷箇所である左足首を狙う。アンクルホールド、ラリアット連発、アバランシュホールドと緩急織り交ぜた攻撃で追撃した。だが、トペを狙った所をロープ越しにネックロックで捉えられ、その後は負傷箇所である首から後頭部を狙われた。どんな場所、どんな体勢からでもスリーパーを仕掛けてくる鈴木にコーナーポストに登った所を卍固めでつかまり、ゴッチ式パイルドライバーも食った。かんぬきスープレックスで反撃のきっかけをつかんだが、ラストライドと奥の手であるフロッグスプラッシュを返されてしまう。鈴木の逆落とし、バックスリーパーを耐え切ると、ひざ立ち状態で頭突きの応酬では「俺が全日本だー!」と叫び意地を見せる。ゴツゴツしたエルボー、殴り合いをラリアットで打ち勝つと、最後は渾身のバックドロップホールドで鈴木を沈めた。
試合後、船木が諏訪魔の胸に拳を突き立て、ベルト挑戦表明とも取れるアクションがあったが、諏訪魔は「このベルトと一緒に新しい全日本を作っていくので応援よろしくお願いします」と力強くアピールした。 |
▽世界ジュニア・ヘビー級選手権試合60分1本 |
○カズ・ハヤシ (王者) |
18分30秒
片エビ固め |
ヤン× (挑戦者) |
カズが渕正信の記録に並ぶ最多14度目の防衛に成功した。親友でもあるヤンとの対決だったが、開始直後、ヤンに張り手をお見舞いされた。これで目が覚めたのか、ドラゴンスクリュー、トペ・スイシーダと続け、さらにヤンの左足をエプロンサイドから鉄柵に打ちつける非情な攻撃に出た。雪崩式のWA4も決まり、試合を有利に進めると勝負を焦ったのか、ヤンが必殺技ヤンタイムを早くも披露。これをギリギリで返したカズだったが、雪崩式ファイナルカットを雪崩式不知火で返され、スワンダイブ式のフランケンシュタイナーもダイヤモンドカッターで返されてしまう。しかし、2度目のヤンタイムをかわすとすかさずパワープラントで決着をつけた。
試合後、「渕さん、偉大な記録に並びましたよ。ボクが新しい全日ジュニアを作ります」と本部席にいる渕に鋭い眼光を送った。
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▽60分1本 |
○KENSO
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10分30秒
片エビ固め |
グレ-ト・ムタ× |
ムタが終始圧倒するも最後に不覚。ムタがいきなり仕掛けた。杖で殴打する奇襲を皮切りに、フラッシングエルボー、ストールを使ってのチョーク攻撃、ドラゴンスクリュー、足4の字と序盤から飛ばした。さらに、グリーンミストからシャイニング・ウイザードを連発。横たわるKENZOに長椅子をかぶせ、ムーンサルトプレスを決めると勝負あったかに思われた。しかし、KENZOにカウント2で返されるとスピアー、股間へのラダー攻撃を浴びてしまう。ブードゥー・マーダーズ(VM)のセコンド陣も乱入する中、ラダーに登ったMASADAにレッドミストを浴びせて難を逃れたかに思えたが、KENZOに一瞬の隙を突かれて、スピアーからのダブルニードロップであっけなく3カウントを許してしまった。 |
▽アジアタッグ選手権試合60分1本 |
○征矢学
真田聖也
(挑戦者組) |
22分40秒
片エビ固め |
ブ-ドゥ-
TARU× (王者組) |
真田、征矢が若い力でベルトを奪取した。ブードゥー・マーダーズ(VM)の圧倒的な力の前に耐えるしかなかった。征矢が巨漢のビッグ・ダディにも真っ向勝負を挑むも歯が立たず、真田もTARUの反則チョーク攻撃につかまった。連係攻撃で活路を見出そうとするが、逆にビッグ・ダディのチョークスラムを2人同時に浴びて失速。さらに、征矢の突進を食ったレフェリーがダウンすると、ここぞとばかりにVMセコンド陣がリング上に乱入した。集中攻撃を浴びた征矢だったが、ヘイトの消火器噴射をかわしてビッグ・ダディに誤爆させるとダイビングラリアットで反撃。TARUの鉄パイプ攻撃、TARUドリラーも自力で返し、勝利への執念を見せる。真田が場外にいるビッグ・ダディにノータッチ式のミサイルキックをリング上から敢行して分断に成功。孤立したTARUを征矢がラリアット連発、カナディアンバスター、垂直落下式デスバレーボムとたたみかけ、新時代の扉を開いた。 |
▽30分1本 |
○船木誠勝
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13分9秒
レフェリ-ストップ |
河野真幸× |
船木がプロレス復帰1年間の集大成を見せた。場外へのプランチャを違和感なく繰り出して「プロレスラー船木」を強烈にアピール。河野の滞空時間の長いブレーンバスター、足4の字固め、ジャーマン、ランニングニーを食ったが、勝負どころのジャイアントニードロップをかわすと、綺麗なフォームのミサイルキックで反撃。バックドロップからのクロスヒールホールドで長時間に渡って絞りあげるると、最後はフラフラになった河野に左ハイキック一閃。レフェリ-ストップ勝利を飾った。 |
▽30分1本 |
○曙
太陽ケア |
9分26秒
体固め |
×クレイジ-
浜亮太 |
曙、太陽の世界タッグ王者が安定した強さを見せた。まずは曙が浜とのぶちかまし合戦で打ち勝ち、流れを引き寄せた。浜のサイドバスター、DDT、ボディプレスで追い込まれた太陽だったが、ハリケーンスパイクで反撃。終盤、小兵クレイジーのボデイアタックをキャッチした曙はそのままクレイジーをリングに叩きつけると、最後はボディプレスで圧殺した。 |
▽30分1本 |
○BUSHI
KAI
近藤修司
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7分41秒
片エビ固め |
MAZADA
ヘイト×
稔 |
勝利したBUSHIだったが、屈辱を味わった。。序盤はブードゥー・マーダーズ(VM)のラフファイトにつかまり、耐える時間が続く。近藤、KAIの活躍で息を吹き返すと、最後はファイヤーバードスプラッシュでヘイトを沈めた。しかし試合後、MAZADAにマスクをはがされると怒り心頭。トペ・スイシーダを見舞い、MAZADAとの遺恨をさらに深めた。
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▽30分1本 |
渕正信
○西村修 |
10分57秒
コブラツイスト |
ト-マス×
大和ヒロシ |
ベテランタッグが貫禄を見せつけた。粋のいい大和に序盤は苦しんだ渕だったが、ボディスラム連発で試合のペースを握る。西村もダブルアーム・スープレックス、スピニング・トウ・ホールドでトーマスを追い詰め、最後はコブラツイストで仕留めた。
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