大相撲の初場所(14日初日、両国国技館)に向けて、田子ノ浦部屋の横綱稀勢の里(31)と大関高安(27)が、都内の部屋で今年最初の稽古を行った。

 約50分間続いた三番稽古は31番取り、稀勢の里の25勝6敗。4場所連続休場中からの再起が期待される中、軽快な動きを披露した。昨年12月29日の稽古納めから中3日での始動となったが、稀勢の里は「いい稽古ができた。高安も調子は良さそうだし」と、気持ちよさそうに汗をぬぐった。

 今後は横綱審議委員会の稽古総見、二所ノ関一門の連合稽古など、他の部屋の関取衆と稽古する機会も増えるが「状態も良くなっているから楽しみ」と、手応えを感じている様子だった。一方の高安は「横綱とできる限りは全力でやる」と、個別に出稽古などは考えておらず、この日同様に、当面は稀勢の里に胸を借りるつもりだという。