【広島佐藤啓介】育成入団から1軍定着、愚直に進む国立大出身スラッガーの「強み」

広島の佐藤啓介内野手(25)が、8月25日のDeNA戦(マツダスタジアム)で国立大出身選手としてドラフト制後5人目となる本塁打を記録しました。23年育成ドラフト2位入団から3年目。シーズン途中から1軍に定着し、終盤にはスタメン出場を続けています。中京大中京から静岡大に進み、東大よりも入れる確率が低いと言われるプロ野球入りも果たした文武両道の秘密を本人が明かしました。

プロ野球

★佐藤啓介が語った主な内容

  • 「誰もができることを、誰にもできないくらいに一生懸命やる」の真意
  • 高校2年で甲子園に残れず…それでも諦めなかった理由
  • 国立大受験で軽いうつ状態に それでも野球を選んだ転機

◆佐藤啓介(さとう・けいすけ)2001年(平13)5月24日、愛知県生まれ。小、中学時代は中京ボーイズでプレー。中京大中京を経て進んだ静岡大では、1年秋に本塁打王、2年春に首位打者、盗塁王。23年育成ドラフト2位で広島入団。1年目の24年6月7日に支配下昇格。同9日ロッテ戦で初出場し、11日西武戦で初安打。今季推定年俸700万円。182センチ、93キロ。右投げ左打ち。

広島対巨人 1回裏広島1死、佐藤啓介は先制右越え本塁打を放つ(撮影・加藤孝規)=2026年9月5日

広島対巨人 1回裏広島1死、佐藤啓介は先制右越え本塁打を放つ(撮影・加藤孝規)=2026年9月5日

高校時代「授業中ほぼ寝ていた」 野球引退後にゼロから猛勉強

-高校は野球の名門・中京大中京。厳しい練習と勉強の両立は可能だったのか

佐藤啓高校時代は正直、授業中ほぼ寝ていました(笑い)。テストでは赤点を取らないように頑張っていましたけど、中学までの勉強と高校の勉強はやっぱり違うので何も分かっていませんでした。大学受験に向けた勉強は、野球部を引退した後にゼロから始めたんです。

約半年の勉強で国立大合格を勝ち取ったというから驚きだ。笑みを浮かべながら、あっけらかんとそう語る表情からは脚色も偽りも感じられない。3年夏からの勉強で成果を上げられた背景には、小学生時代の生活リズムがあったようだ。

小1から毎日1時間の勉強習慣「気づいたら生活の一部に」

-小学生時代の成績は

佐藤啓二重丸の数が人より多かったので、他の子よりは勉強できるかなと。進研ゼミを1年から始めて、夕食後の19時から20時までは勉強。毎日1時間、勉強する習慣が付いていたんです。親にやらされたんだと思いますけど、気づいたら生活の一部になっていました。

-中学でも継続したのか

佐藤啓勉強はテスト前くらいしかやっていません。まず授業で理解して、テストの2週間前くらいだけ勉強モードに入るという感じでした。ボーイズリーグで野球をやっていたので、野球中心の生活でした。

-2週間で、どんな勉強を?

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野球

前原淳Jun Maehara

Fukuoka

1980年福岡県生まれ。九州産業大卒業後、東京で4年間、数社の編集プロダクションで下積み。2007年から14年まで広島県内の出版社に勤務し、同年12月から日刊スポーツ新聞社の契約ライターに。前職を含め、現在までプロ野球の広島東洋カープを担当。取材と原稿は、技術ではなく、熱量で勝負するタイプ。広島取材歴は第5回WBCが行われる2026年で節目の20年となる。