吉田秀彦引退特集

　小４で柔道を始め、世田谷学園高―明大―新日鉄。父の影響で小４のとき大石道場に入門。東京・世田谷区の講道学舎に入門するため中２で上京。１９８４年全国中学校大会軽中量級２位。世田谷学園高３年のとき８７年インタハイ軽重量級優勝。団体タイトルも独占した。明大に進み８８〜９０年全日本学生３連覇。８８、９０年の世界大学選手権を連覇する。９０年嘉納杯、９１年講道館杯優勝。９１年世界選手権３位。９２年バルセロナ五輪では６試合すべて１本勝ちで金メダルを獲得した。９３年世界選手権は腰痛に苦しみながら銀メダルを獲得（以上７８キロ級）。

　９４年から８６キロ級に転向し、全日本選手権準優勝。嘉納杯優勝では史上初の２階級制覇を達成した。９５年全日本選抜体重別で優勝し、２階級制覇。同年の世界選手権は銀メダル。９６年アトランタ五輪はけがもあって５位。９９年世界選手権（英バーミンガム）男子９０キロ級で金メダル。

　００年シドニー五輪９０キロ級出場も３回戦で右ひじ関節脱きゅうの重傷を負い、棄権した。

　９７年２月母校明大の監督代行に就任、柔道界では珍しいプレーイングマネジャーとなる。

　２００１年１１月２５日、講道館杯１００キロ級決勝戦で鈴木桂治（２１＝当時）と対戦。背負い投げを放った際に右太もも裏を痛め、棄権。試合後に「世界の舞台に立つのは辞めようと思う」と語り、五輪や世界選手権の強化選手を辞退する考えを明かした。

　０２年４月の全日本選手権を最後に現役引退した。９７年２月に就任した明大監督も０２年に辞任し、プロ柔道家に転向。０２年８月のＤｙｎａｍｉｔｅでホイス・グレイシーにＴＫＯ勝ちして総合デビュー。０９年Ｄｙｎａｍｉｔｅ！！では石井慧に判定勝ち。総合格闘技は１８戦１０勝７敗１分け。１８０センチ。１０４キロ。血液型はＯ。