<釣りステーション>

 静岡・興津川のアユ釣りが上向き気配だ。まだ川遊びなど行楽客でにぎわっているが、夏休みも後半に入り、少しずつ減少傾向で釣りやすくなっている。また、ここにきて、天然アユも掛かりだし、これからが面白い。9月18日には「2011日刊スポーツ・フィッシング・サーキット」釣り大会も行われる。それも含めてガイドする。

 興津川は今年、7月中は台風の影響などによる大増水でアカも飛んだりで釣果にバラつきが目立ったものの、一方で釣りの邪魔になる青ノロが流され、漁協から下流域の丸淵や立花橋などで好釣果が出ている。小島の「あこがれ亭」のデータでもトップは20~30匹台の展開だ。

 ここにきて、全般にアカが付いているのも好材料。サイズは12~20センチクラスの大小交じりで、興津川に精通する「チームあこがれ」の横山愛治さん(63=静岡市)によれば、一部では天然のソ上アユ(海産)も掛かりだした。

 まだ猛暑は続くだろう。当然、水温は高く、雨がなければアカ腐れ状態にもなる。青ノロも再発生し、苦戦を強いられることも予想されるが、この時季の攻め方を横山さんに聞いた。

 ◆まめに攻める

 まず、早い時間にオトリアユを釣る。チャラ瀬やトロ場などを攻め、数は多いほどいい。こういった場所では、ナイロン仕掛けを使うが、天然アユはまだ小ぶりが多く、バラしているケースが結構ある。まめに仕掛けを交換したい。次に瀬などでサイズのいい放流アユを狙う。仕掛けはワイヤになり、やはりハリも含め仕掛けはまめに換える。水温が高いため、オトリは弱りやすいので<ムリのない泳ぎ>で、サオ先も微妙に操作しながら攻める。

 ◆川見が鍵

 川のコンディションが悪化してもアユは小さい石の周辺に集まる傾向がある。アカの付き具合も含め、しっかりと川見をすることが大事。

 横山さんは「魚は多い。9月ごろにはサイズもそろいベストだ」と話す。そんな中で行われる「2011日刊スポーツ・フィッシング・サーキット」釣り大会も期待は大きい。

 ▼問い合わせ

 日刊スポーツ新聞社指定「あこがれ亭」電話=054・393・3814。日釣り券1200円(女性&70歳以上600円)現場購入1700円。宿泊も可能。オトリ1匹500円。

 ▼交通

 電車はJR東海道本線・興津駅からタクシー利用。マイカーの場合は東名高速・富士インターから海岸沿いの国道1号を静岡方面へ走り、興津インターから国道52号に入り小島右手の「あこがれ亭」へ。