<フィッシング・ルポ>

 節分のオニ退治!?

 いえいえ、千葉・房総沖を中心に各地で釣れているオニカサゴのこと。3匹も釣れれば「御の字」とされる超高級魚で、多い日はトップが8匹以上をゲットしたり好釣をみせている。サイズも平均してよく、今は脂が乗って、刺し身から鍋ネタや空揚げなどにして美味。外房・大原港の「力漁(りきりょう)丸」からアタックした日刊釣りペン・クラブの加藤雄二さん(56)のルポで紹介する。

 大原港から約1時間で水深120~130メートルラインのポイントに着くと、北風が吹き荒れ、波も高い。今回、サオは手持ち用の短め(2メートル)と置きザオ用の長め(2・7メートル)の2本を用意していたが、波の影響で船が大きく上下するので、軟調の長ザオを出した。

 釣り開始から間もなく、右舷のトモ(船尾)で松田雅一さん(62=神奈川県鎌倉市)が1キロオーバーのオニカサゴを釣り上げると、船内のあちこちで良型のオニカサゴが躍り上がった。左舷トモにいた中島誠さん(60=千葉県柏市)は、この釣りに精通する常連で、オニカサゴやカンコ(大型のカサゴ)をコンスタントにヒット。「今日(ハリに付ける魚皮)はサケのハラモがいいみたい」と貴重なアドバイス。早速、サケ皮と付け餌はサバの切り身というコラボレーションで狙う。

 波で大揺れ中、タナをキープするのは大変だが、何度もタナを取り直し、誘いをかける。オモリを底から50センチほど上げると、いきなりゴツゴツ…と明確なアタリがきた。ゆっくりとサオを立て、軽く合わせて電動リールのスイッチオン。海面近くまでグングンッ…カサゴとは思えない強烈な引き。上がってきたのは、鮮やかなオレンジ色の1・3キロのオニカサゴ。ごつい顔で毒のある背ビレを立て、こちらを威嚇している様相は迫力満点だ。

 この後、2匹を追釣して計3匹。船中のサオ頭は松田さんで4匹、私と中島さんを含め3人が3匹。松田さんは「ただ、ひたすら誘い続けただけ」と謙虚に話した。この辺りに釣り方のコツがあるようだ。

 「力漁丸」では、1月は8日トップが7匹、10日6匹、14日は何と12匹を頭に計39匹の爆釣を記録、1・9キロの大型もみている。他の地区もいい。外房・豊浜港の「金生丸」で11日トップが8匹、沼津・久料(静岡)の「魚磯(うおいそ)丸」では28日に9匹をマーク。今後が期待される。

 ▼船

 日刊スポーツ新聞社指定「力漁丸」【電話】0470・62・0575。オニカサゴの乗合は午前5時出船で餌&氷付き1万2000円。希望があれば午後便も可能。他に午前便のヒラメと午後便のマダイ(午前便もあり)出漁中。第1&第3月曜日定休。ホームページは<http://www1.ocn.ne.jp/~rikiryou/>

 ▼交通

 電車はJR外房線の大原駅からタクシー利用。車利用が便利で、京葉道路・千葉南インターから茂原街道→国道128号を経由して大原港へ。「力漁丸」船着き場は漁協前。詳細は要確認。