【全文公開】月組トップ鳳月杏 退団会見「宝塚は生活の一部 人生そのもの」

月組トップ鳳月杏が、5月19日に大阪市内で退団会見を行った。24年7月、トップ制度固定後では最も遅咲きの19年目でトップ就任。20年の宝塚人生を「あっという間」と振り返り、「生活の一部。人生そのもの」と語った。「天穹のアルテミス」「Belle Epoque(ベル エポック)」東京宝塚劇場千秋楽の27年3月28日をもって、トップ娘役天紫珠李と同時退団。トップコンビとして、本拠地作4作で退く。

演劇

◆鳳月杏(ほうづき・あん) 6月20日生まれ、千葉・船橋市出身。06年入団。月組配属。月組、花組、月組と経験し、歌、ダンス、芝居すべてを磨き、3拍子そろったスターに成長。24年7月、トップ制度固定後では最も遅咲きの19年目でトップ就任した。全国ツアー「琥珀色の雨にぬれて」「Grande TAKARAZUKA110!」で天紫珠李とのトップコンビお披露目。身長172センチ。愛称「ちなつ」。

「今はまだ実感がないですけれども」

退団を発表した宝塚歌劇団月組トップ鳳月杏(撮影・宮崎幸一)

退団を発表した宝塚歌劇団月組トップ鳳月杏(撮影・宮崎幸一)

鳳月あいさつ

皆さま、本日はお忙しい中、お越しくださいまして本当にありがとうございます。次回、大劇場公演「天穹のアルテミス」「Belle Époque(ベル エポック)」で宝塚歌劇団を卒業させていただくことになりました。今はまだ実感がないですけれども、今の気持ちを皆さまにお話しできたらなと思いますので、最後までどうぞよろしくお願いいたします。

「この立場に就任させていただいたときから
 退団の時期というのは考えておりました」

-退団を決めた時期、キッカケは

鳳月この立場に就任させていただいたときから、退団の時期というのは考えておりましたし、公演していく中でも劇団の方々とお話をして、時期を相談しながら決めていたという感じなんですけれども、大劇場4作と決めたのは、お披露目公演「ゴールデン・リバティ」「PHOENIX RISING(フェニックス・ライジング)」が終わった後に決めました。時期や作品はまだ確定していなかったので、そのくらいまで頑張るという気持ちだけはその時点ではありました。

「RYOFU」で共演する鳳月杏(左)と天紫珠李(撮影・和賀正仁)

「RYOFU」で共演する鳳月杏(左)と天紫珠李(撮影・和賀正仁)

-トップ娘役天紫珠李も同時退団する

鳳月お互いに同時期に就任しまして、卒業も同じタイミングでするという認識でおりましたので、改めて「私が卒業します」という伝え方はしなかったですけど、「侍タイムスリッパー」のお稽古中に作品がだんだん決まって卒業が確定したので、彼女の方から連絡をいただいて「改めて一緒に卒業させていただきます」と報告をいただきました。

「気がつけば20年っていう気持ち」

-紆余(うよ)曲折あったが、振り返って宝塚人生とは

本文残り73% (3398文字/4624文字)