2020年東京五輪のゴルフ会場である霞ケ関CC(埼玉県川越市)の正会員が男性限定とされている問題で、大会組織委員会と日本オリンピック委員会(JOC)、国内外の競技団体の4者が2日にもゴルフ場側に改善を求める申し入れをすることが1日、分かった。記者団の取材に組織委の武藤敏郎事務総長が明かした。

 問題を巡っては、1月13日の定例会見で小池百合子都知事が「女性を認めるべきだ」と発言した後、国際オリンピック委員会(IOC)が組織委側に霞ケ関CCの姿勢が変わらない場合は「会場変更も辞さない」などと伝えていた。

 霞ケ関CCの定款の細則に「正会員になれるのは男性」と書いており、これを変えるには18人で構成される理事会で議決された後、正会員の約1250人が参加できる総会で諮られる。

 安倍晋三首相も国会でゴルフ場の対応に苦言を呈する事態にまで広がっており、注目が集まっている。

 一方、霞ケ関CC側も立候補ファイル段階でIOCにも定款の内容を伝えていて、態度の急変に困惑している状況だ。