甲子園で8試合しかない降雨コールド…日本ハム松浦慶斗がずっと、気になってた

田村藤夫氏(64)の「プレミアムリポート」。鎌ケ谷スタジアムを訪れ、日本ハムの高卒プロ3年目左腕・松浦慶斗投手(20=大阪桐蔭)をインタビューしました。大型左腕としてプロ入りし、今はファームで実戦経験を積みながら、スケールの大きなピッチングを目指しています。田村氏は21年夏の甲子園大会を取材した際、記者席から大阪桐蔭時代の松浦投手を見ていました。激しい雨の中での東海大菅生戦は、降雨コールドという結末。つらい経験となりました。どんな気持ちで投げていたのか、当時の様子を聞いています。

プロ野球

◆松浦慶斗(まつうら・けいと)2003年(平15)7月1日、宮城県石巻市生まれ。小1年から野球を始める。2年時に北海道旭川市に転居。6年時にファイターズジュニア選出。中学時代は旭川大雪ボーイズに所属。1年時にU12日本代表入りし、カル・リプケン世界大会で優勝に貢献。大阪桐蔭では2年秋からエース。3年春夏に2季連続で甲子園出場。21年ドラフト7位で日本ハム入団。22年9月25日楽天戦でプロ初登板。186センチ、101キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸540万円。


◆田村藤夫(たむら・ふじお)1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受けたが、日本ハムに残留。96年オフには、ダイエー(現ソフトバンク)王監督から直接電話を受け、移籍を決断した。07年からは、中日の落合監督に請われ入閣。捕手としてONと落合氏から高く評価されたが、本人は「自分から人に話すことではない」とのスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。@tamu2272

「肩とかですね」

田村氏はじめまして、田村といいます。

松浦こんにちは、よろしくお願いします。

田村氏現状の調子はどうですか?

松浦1、2年目のシーズンで、3月~6月までの前半戦で投げることがなかったので。ケガとかがありましたので。

今シーズンは3年目になりましたし、他の球団の同期の選手も1軍の試合に出始めてますし…、自分も3月、4月とはじめて試合で投げていますし、今のところはすごく調子がいいので、このままの流れでいければいいかなと思っています。

田村氏1、2年目はどこの故障?

松浦はい、肩とかですね。

田村氏今は?

松浦はい、今はもう大丈夫です。

田村氏プロに入る前にイメージしていた世界と、実際に入って感じる世界では違いはあるかな?

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1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。
関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。
93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受け(日本ハムに残留)、96年オフには、当時の王監督(現会長)から直接電話でダイエー(現ソフトバンク)移籍を決断。07年から中日落合監督に請われて入閣した。
ONと落合氏から高く評価された捕手だが、田村氏はそうした経緯について「自分から人に話すことではない」というスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。プロ通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。