旧民主党のゆるキャラ・民主くんが、「政治の殿堂」憲政記念館(東京都千代田区永田町)に展示されるのを前に12日、党本部で「引退会見」に臨んだ。同記念館での展示&一般公開が、今月14日から始まることも正式に決まった。

 昨年4月に政界引退を表明して以降は、ツイッターでの発信以外、表だった活動をしていなかった民主くんだが、久しぶりに党本部の会見場に登場。民進党の新しいゆるキャラ「ミンシン」と、最初で最後のツーショットを披露し、業務の引き継ぎ式に臨んだ。

 民主くんは、大西健介青年局長を通じ「いちゆるキャラが、憲政の歴史に名を残すことになったのは、非常に光栄です。ボクの存在が若者の政治参画につかがったか分かりませんが、皆さんに楽しんでもらえたことで、達成感があります」とコメント。ミンシンに花束を渡され、報道陣の写真撮影に応じた後、名残惜しそうに党本部を後にした。 今回のイベントをもって、政界初のゆるキャラとしての活動をすべて終了し、「完全引退」となる。

 民主くんは、ツイッターによる情報発信も行ってきたが、こちらも終了。ミンシンがアカウントを引き継ぎ、今月下旬からつぶやきをスタートさせる。党のPRという大変な業務も、引き継ぐことになる。