日刊スポーツ写真部のドローン班がついに本格始動です。この動画を見て下さい。新たに2人のパイロット候補生を迎え、フライト練習に行ってきました。左から江口和貴部員、山崎安昭部員、私です。この日、初めてドローンのコントローラーを持った2人ですが、無事「ファントム3」(DJI社、定価18万5800円)を飛ばすことができました。今回は、この模様を報告します。

ドローンが飛ぶところを初めて見て思わずニンマリの山崎部員(左)
ドローンが飛ぶところを初めて見て思わずニンマリの山崎部員(左)

 6月23日、今回は日刊スポーツが年間契約している横浜市の練習場「ドローンフィールド」(http://sekidocorp.com/drone_field/)でなく、とある関東のフライト練習場で行いました。午前9時に東京・築地の日刊スポーツ本社に集合したのですが、大雨で出発を1時間遅らせました。「ファントム3」は防水でなく、雨は天敵です。午後から天気が回復する予報だったので、とりあえず、午前10時に見切りで会社を出ました。

江口部員(右)も満面の笑み
江口部員(右)も満面の笑み

 誰が雨男か分かりませんが、雨は一向にやみません。現地でひたすら待ったのですが、強くなるばかりです。梅雨なので仕方ないですが、せっかくドローンの練習で1日空けたので、何とか飛ばしたいものです。しかも、今回は新たに2人が参加しています。もちろんドローンを飛ばしたことなどなく、飛んでいるところも見たことがありません。幸い待ち時間ができたので、簡単な操縦方法と航空法に関する注意事項をレクチャーすることができました。

「ファントム3」のコントローラーにスマホをセットしたところです
「ファントム3」のコントローラーにスマホをセットしたところです

 午後2時半過ぎ、小雨になり、空が明るくなってきたので「日刊1号」を組み立てることにしました。まず、機体に4つのプロペラガードとプロペラを付け、コントローラーにスマホをセットし、アプリ「DJI GO」を立ち上げます。電源はコントローラーが先で、次いで機体に入れます。機体の位置情報を得るため、コンパスキャリブレーションも行います。これで準備OK。

ブルーシートの簡易発射台にドローンを置いたところです
ブルーシートの簡易発射台にドローンを置いたところです

 一応、数回のフライト経験がある私が最初にコントローラーを持ち、機体を上げるため右スティックを上に倒しました。すると、何てことでしょう。機体が飛ばずに、プロペラだけが2枚、上空に向かって飛んでしまったのです。これまで見たことのない現象です。電源を切って確認したのですが、どうやらプロペラがしっかりはまってなく、ちょうど対角の位置にある2枚が、モーターの回転で飛んだようです。とりあえず予備のプロペラに交換し、改めて仕切り直すと、無事、機体は上昇しました。

上昇し始める「日刊1号」。後方の江口部員も近づきすぎると危ないので、距離を取ります
上昇し始める「日刊1号」。後方の江口部員も近づきすぎると危ないので、距離を取ります

 山崎部員も江口部員も交代でコントローラーを手にし、初フライトに成功しました。コントローラーのスティックから手を離すと、機体がその場でホバリングを続けることに驚いていました。とりあえず今回は、機体の上下、左右、前進後退の動きを確認し、初練習を終了としました。ドローン班の人数も増え、これからはチームワークでドローンに取り組んでいきたいと思います。次回も、お楽しみに。【写真部・鹿野芳博】