この映像は「インスパイア1」の練習フライトの模様です。私の友人の松永和章カメラマンが数カ月前に購入したもので、我々と同じ「ドローンフィールド(横浜市)」で練習しています。動画の最後でインスパイアを操縦しているのが、松永カメラマンです。


離陸する「インスパイア1」です。重量が約3・4キロあるため、大迫力です
離陸する「インスパイア1」です。重量が約3・4キロあるため、大迫力です

 インスパイアは日刊スポーツが所有する「ファントム3」と同じDJI社のドローンですが、価格は約2倍もします。重量は約3倍の3・4キロもあるため、離陸はさすがに迫力があります。ここまで重いと風の影響もあまり受けないそうです。


こちらは日刊スポーツが所有する「ファントム3」です。約1・2キロで軽量です
こちらは日刊スポーツが所有する「ファントム3」です。約1・2キロで軽量です

 インスパイアは2人の操縦者で飛ばすことができます。別々のコントローラーを使い、1人は機体を飛ばし、もう1人はカメラを操作できます。ファントムは1人で両方をやるため、カメラからの映像に気をとられると、飛ばすことがおろそかになってしまいます。インスパイアは2オペレーションシステムにより、本格的な撮影が可能となっています。


アームが下がった状態です。カメラを付けていませんが、脚が映ってしまいます
アームが下がった状態です。カメラを付けていませんが、脚が映ってしまいます

 インスパイアで魅了されるのは、カーボンファイバーのアームが自動で上下することです。これはプロペラや脚がカメラに映り込まないようにするためで、360度さえぎるもののない映像が撮影可能となります。離陸すると機体が高度を感知し、下がっていたアームが自動で上がります。反対に着陸時は、残り高度1メートルくらいになると自動でアームが下がり、カメラが地面にぶつかるのを防ぎます。何とも賢い機体です。


アームが上がった状態です。カメラより脚の位置が高くなり、さえぎるものがなくなります
アームが上がった状態です。カメラより脚の位置が高くなり、さえぎるものがなくなります

 カメラは取り外しが可能で、広角レンズ搭載カメラや熱探知カメラなど用途により付け替えることができます。メーカーによると、現在5種類のカメラが用意されています。また、飛行練習するときはカメラを外し、より安全に訓練することもできます。


「インスパイア1」を専用バッグに収納した松永カメラマン。かなりデカイです
「インスパイア1」を専用バッグに収納した松永カメラマン。かなりデカイです

 以上、今回はいつもの「ファントム3」ではなく、兄貴分の「インスパイア1」を紹介しました。これからドローンを購入する予定のある方は、参考にして下さい。

【写真部・鹿野芳博】


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