<今が釣りどき>

 箱根・芦ノ湖(神奈川)のワカサギ釣りが安定している。今夏は、厳しい暑さが影響して、まだ爆発的な釣果こそ出てはいないが、それでも50~80匹台の釣況展開が続き、多い日は160匹台も出た。今後の条件次第では200匹台突破の期待も高まっている。

 ワカサギは、今やすっかり<夏の釣りもの>として定着している。芦ノ湖もその代表的な釣り場で、昨年の同時季は800匹台の爆釣もみられた。ところが、今夏は猛暑で水温が25度以上ある高水温状態。これが影響して、トップは50~80匹台の展開の中、先週は160匹台が出て、釣況も好転気配が濃厚となった。

 湖尻地区「うえの」の仁階堂実代表(56)の話では「魚は濃い」そうだ。地元漁協が今年向けに放流したのは約5億粒。それらがフ化して5~7センチに育ち今、釣れているものの主体になっている。釣り場は、「うえの」桟橋の沖合が中心。釣り方がユニークで、カラバリ仕掛けで狙う。「日中は暑いので、朝か夕方の涼しいときを狙った方が好釣の確率は高い」と話す仁階堂代表に釣り方を聞いた。

 ◆仁階堂代表の話

 「うえ乃スペシャル」を使います。夜光塗料付きなので、水中で光ってアピールし、魚の食いが悪いときは紅サシエサを付けると効果倍増です。

 使うサオは、2本までOK。<底釣り>が基本で、オモリを底から5~10センチ浮かせ、オモリで底を軽くたたく感じにサオ先を上下させながら誘います。サオ掛けがあれば、それにセットしてボートを揺するだけでも誘いになります。

 群れの回遊を待つ釣りなので、釣れないからとすぐに移動してしまうよりは粘ってください。1日に何回かは必ず回遊に当たるチャンスがあります。

 芦ノ湖のワカサギは、9月には「サイズが大きくなって好シーズン」(仁階堂代表)を迎えるが、今は水深13~15メートルの浅場で釣りやすいのが利点。ファミリーで楽しむのにも格好だ。

 ▼問い合わせ

 日刊スポーツ新聞社指定「うえの」(電話)0460・84・8471。出舟午前5時から。入漁料一般1300円、中学生以下無料。ボート手こぎ2人乗り半日3000円、エンジン付き(小型船舶免許が必要)同6500円から。バス(オオクチバス)やニジマスも狙える。HP<http://www.kojiri.com/>

 ▼交通

 電車はJRか小田急線の小田原駅から湖尻・桃源台行きバスで終点下車。車利用は国道1号を経由して湖尻へ。詳細要確認。