<アユ

 Fishing>

 交通の便が良く、良型アユの追いが盛期を迎えた三重・名張川へ6日、釣行した。当初は場所ムラも見られたが、今は各ポイントで掛かるようになった。前日降った雨のおかげで水位は少し回復。好釣果が続く糸川橋上流などを攻め、朝のうちこそ少し苦労したが昼前、夕刻には入れ掛かりとなり、午後5時までに追い星も鮮やかな18~21センチを34匹掛けた。魚影は濃く、終盤まで良型の引きが楽しめる。【日刊FPC・井上

 徳之】

 午前8時、解禁から好釣果が続く糸川橋上流部に入った。0・15号のナイロン仕掛けに養殖アユをセットし、瀬肩のシワの中へ送り込んだ。すぐ目印に反応がありククッ、グイーンで17センチが掛かった。

 幸先良しとオトリを野アユに替えて送り出したが次が来ない。サオを立てオトリを上流へ泳がせ18センチを掛けたのは20分後。オトリの動きを良くするため、仕掛けを0・125号のナイロンに張り替えた。

 逆上げでオトリを上流へ飛ばすとギラッと掛かりアユが走った。タモに収まったのは18センチの友ごろサイズ。さらに上流部へ移動しながらポイントを探ったが入れ掛かりにならない。

 同11時ごろ再度下流へ100メートル移動すると畳一畳ほどの瀬が良い色。オトリを送り込むとすぐに目印がひったくられた。取り込んだのは追い星がくっきり出た20センチのやる気アユ。再度送り込むとすぐにグイーンで連続ヒット。この小さなポイントで4連発の入れ掛かりだ。活性が上がってきたのかいくつかのポイントで2匹、3匹と追わせ24匹を掛け昼食とした。

 昼食後は人気の新夏見橋下流へ入った。少し水深のある場所で4匹取り込んだが、いずれも口掛かり。追いが悪いと判断し、午後4時に再度、糸川橋上流へ移動した。

 足元からオトリを送り込み、オバセをかけるとオトリがゆっくり上流へ上る。3メートルほど上ったところで目印に強烈なアタリが出た。頭のシンまでしびれる引きだ。取り込んだのは21センチの真っ黄色の美アユ。数が多いので釣り返しが利くようだ。ここで同型6連発の入れ掛かりとなり、追いが止まった同5時に納竿した。

 【今後の見通し】アユの魚影は濃く、冷水病も出ていない。盛期を迎え全川で追いが良くなってきた。釣り専用区の網入れは9月20日、特別専用区は10月5日で、終盤まで友釣りが楽しめる。

 【問い合わせ】名張川漁協(電話)0595・64・7722。年券は1万円、日券3000円。

 【交通】車は名阪国道の針ICから国道165号に入り、東進して名張川へ。電車利用は、近鉄電車の名張駅から徒歩15分。