自民党サーフィン議連は25日、国会内で開いた総会に、パリ五輪のサーフィン日本代表の1人、稲葉玲王(れお=27)を招き、五輪での活躍を願って激励会を開催した。

議連の幹事長を務め、自身もサーフィンをたしなむ小泉進次郎元環境相は、パリ五輪のサーフィン会場がフランス領のタヒチ島であることを念頭に「世界でも最も美しい波と評されるすばらしいサーフスポットで、競技が行われる。情熱と愛を全力でぶつけて、思い切って楽しんできてもらいたい」と話しかけた。「『出るからには金メダルを』と言っておられる。(競技が予定される)7月27日から30日までの期間中は(政界が)どのような状況になっているか分からないが、日本から声援を送りたい」とも述べた。

稲葉は「タヒチは特殊な場所。波がすごく大きく、水深が浅く、命がけな大会になると思うが、そこでメダルを取りに行く。応援していただけたら」と、出席者に呼びかけた。現地の波について「『チューブ』といって波が筒になる、本当にすごい波。技とかではなく、迫力がすごい。迫力や美しさを見てほしい」と、見どころをアピール。「チューブに入った時は、言葉に表せないくらい気持ちがいい。波に乗るまでは恐怖心があるが、乗れたら達成感がある。見ていて『おお』と思うような映像だと思うの、ぜひ見てほしい」とも訴えた。

また、2008年北京五輪、2012年ロンドン五輪のビーチバレー日本代表として活躍した朝日健太郎参院議員は、オリンピアンとしての経験を伝授。「選手村にいると日の丸の熱量を感じ、(選手の活躍が)連鎖する。(タヒチにいると)日の丸の思いを感じるのが難しいと思うが、『チームジャパン』の中でそういう思いを大切にしながら、競技に臨んで欲しい」と、経験者ならではの観点からアドバイスしていた。