17年のJリーグ開幕が週末の25日に迫った。今季は2季ぶりにJ1に復帰した清水エスパルス、J1で2年目を迎えるジュビロ磐田による静岡ダービーが復活する話題豊富なJイヤー。日刊スポーツ静岡版では今日22日から「静岡PRIDE」と題し、開幕前の両クラブに迫る。第1回は、既に始動日から磐田の新ゲーム主将として動いているDF大井健太郎(32)にスポットを当てる。

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 古巣復帰2年目となる今季、DF大井はゲーム主将として開幕を迎える。昨季ゲーム主将だったMF上田康太(30)がチーム主将となり、共に磐田でプロのキャリアをスタートさせた“相棒”と、ダブル主将体制で新シーズンに臨む。大久保グラウンドで練習を再開した21日、チームの道標となる決意を示した。

 大井 みんなが同じ意識を持つために、先頭に立つことが僕たちに課せられた役目。立場的にも、年齢的にもチームを引っ張っていけるようにしたい。

 昨季、磐田は34試合で50失点と多かった。不動のセンターバックとして30試合に出場した大井は「無失点の試合が1試合でも多い方がいい。ただ、DFとして34失点以下にはしたい」とノルマを掲げた。今季「得失点差0」「上位進出」を掲げるチームのDFリーダーは1試合平均1失点を最低限の“義務”に据えた。

 開幕戦のアウェーC大阪戦まで残り4日に迫った。「体も動いているし、良く(準備が)できている」と順調な調整ぶりの大井は「気持ちを前面に出して戦う。そして、しっかり状況を見て、後ろから声を出していきたい」と強調した。体はホットに、心はクールに。最終ラインからチームを鼓舞する。【前田和哉】