世界ランク4位の松山英樹(25=LEXUS)は、ジム・フューリク(46=米国)と引き分けた。

 最終18番で入れれば勝利となる2メートルのバーディーパットを外しての引き分けとなったが、本人としてはそれ以上に看過できないことがある。前戦アーノルド・パーマー招待から復調のきっかけを模索しているショットの状態について問われた時の答えが象徴的。「はー…」と怒りを押し殺すように息を吐いた後で「良くないですね」と首を振った。

 朝の調整でもショットのモヤモヤを払拭(ふっしょく)できないままのスタートだった。「期待はゼロです。負けるだろうなと思ってやっていた」。試合について振り返る言葉も自然と厳しくなる。「最後、決めていれば勝ちだったんですけど、それまでにやられても仕方ない内容だった」。9番で気持ちよく振り抜いたドライバーショットから、第2打を90センチにつけるバーディーを奪っても「それが続かないのが今の状態」と心は晴れなかった。

 試合後は2時間ほどの居残り練習を敢行。第2日はロス・フィッシャー(36=英国)と対戦する。