今回は基本的なルールについて説明します。ボルダリングは指定されたテープが貼っているホールドだけを使って壁を登っていきます。ここではピンク色のテープが貼っているホールドを登ってみます。テープにS(スタート)の文字が書いているホールドを両手で持ち、両足もそれぞれのホールドに乗せてスタートし、G(ゴール)と書いてあるホールドを両手でつかんでゴールします。

 ゴールしたら安全に降りられるところまで少し降りてきて、安全が確認できたら飛び降ります。W杯などでは課題の途中にボーナスポイントとなるホールドがあります。このボーナスを取れるかどうかが勝敗の分かれ目になることもあります。また完登数が同じ場合などは、ゴールに到達するまでのトライ回数でも順位が決まります。

 最近の大会ではハリボテと呼ばれる巨大なホールドがよく出てきます。壁から立体的に突き出ているので、攻略するにはよりダイナミックで多彩な動きが要求されます。ただ、どんな形状のホールドが課題として設定されていても、ルールはシンプルでスタートからゴールまで登るだけです。

 次回はホールドの種類を紹介します。


(2017年5月24日付本紙掲載)

【注】年齢、記録などは本紙掲載時。